2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧
山田和男作曲の『もう直き春になるだらう』の歌詞は、スコアには全部ひらがなで書いてありました。元の詩は『城左門全詩集』(牧神社、1976)に載っていなかったのですが、先日見ることのできた雑誌『詩と音楽』に掲載されていました。最初のところを引用し…
今日の打ち合わせはなぜかビオラばかり三人で行いました。本題に入る前にひとりが同僚にもらったという立派なゴーヤを披露(写真)。するともうひとりのおじさんビオラが、先日作ったというゴーヤピクルスの話を始め、すっかりゴーヤで盛り上がりました。レシ…
作曲家深井史郎の年譜には、『リンドバーグの飛行』に関わった1935年に、歌曲『春幾春』(はるまたはる)の初演が行われたことが書かれています。初演は1935年6月3日日本歌曲新作演奏会にて、太田(荻野)綾子独唱、指揮菅原明朗、新響、となっています。(…
クラウス・プリングスハイムの伝記の中に、ブレヒトの台本にクルト・ヴァイルの作曲したもうひとつの作品『リンドバーグの飛行』(1929)も出てきました。『クラシック音楽作品名辞典』には「C.A,リンドバーグの大西洋横断飛行をたたえる放送劇のための作品…
クラウス・プリングスハイムの伝記の中に、クルト・ヴァイルの作曲した『イエスマン』(1930)が出てきました。台本は『三文オペラ』と同じブレヒトで、能の『谷行(たにこう)』に基づいて作られたものです。 ブレヒトの物語はこうである。少年は母の病気治…
指揮者として知られている山田一雄が亡くなってから、今年は20年目にあたる。山田の指揮ぶりは人々の記憶に強く残っていて、昨年から今年にかけて数多くの演奏録音記録が掘り起こされCDとなって、改めて注目を浴びている。 その指揮と人柄は優しく同時に…
クラウス・プリングスハイム(Klaus Pringsheim, 1883-1972)の伝記が確かあったはず、と本棚を探してでてきた本です。 ベルリン・東京物語:音楽家クラウス・プリングスハイム / 早崎えりな 音楽之友社、1994 308, ix p ; 20cm 目次: 1.ある音楽家の半生……
山田和男『日本の歌』は1944年に作曲・初演されたのち、何回か改定されています。今回の演奏会では1959年の版を使いますが、1946年に演奏されたときのプログラム・リーフレットをご紹介します。日本近代音楽館所蔵のものです。 【p1】 日本交響樂團 特別公演…
第20回演奏会で演奏する山田和男作品の楽器編成一覧へのリンクです。(注意:最新版はこちらをごらんください。)山田和男(1912-1991)作曲 ♪大管絃楽の為の小交響詩「若者のうたへる歌」(1937) ♪交響組曲「呪縛」 (1940)* ♪もう直き春になるだらう (…
『日本の歌』の楽器編成です。 2 flauti (2. anche ottavino) 1 oboe 1 corno inglese 2 clarinetti in Si bemolle 2 fagotti3 corni in Fa 2 trombe in Do Timpani しめ太鼓 Triangolo Tam-tam Vibrafono Piatti Gran cassa Campanelli Celesta Arpa Canto …
山田先生は『木曽』を作曲した1939年(昭和14)に、オークラウロのための曲も作っています。オークラウロというのは尺八の歌口にフルートのキー・システムを付けた金属製の縦笛で、大倉喜七郎(おおくら・きしちろう、1882-1963)男爵が創案したものです。山…
山田一雄指揮マーラー『交響曲第9番』のCD評が、日本経済新聞8月19日(金)夕刊のディスクレビューに載っていました。1986年6月7日東京文化会館で開催された日本芸術院賞受賞記念演奏会のライヴ録音で、演奏は新日本フィルハーモニー交響楽団です。評から抜…
ニッポニカがいつもお世話になっている「すみだ少年少女合唱団」の出演するコンサートがあります。 すみだ区民音楽デー2011〜向こう三軒両どなりあなたの隣の音楽家〜 曲目:女声合唱とオーケストラによる交響合唱組曲『シェヘラザード』2011 作曲:リムスキ…
山田英津子さんがソプラノを歌われるコンサートです。 三友合唱団・上野の森交響楽団 合同演奏会 リスト 交響詩「レ・プレリュード」 ブラームス ドイツレクイエム ソプラノ:山田英津子 バリトン:宇野徹哉 指揮:長野力哉 2011年9月4日(日)13:30開演 新…
7月に発売された芥川也寸志『ヒロシマのオルフェ』のCD(EXTON OVCL-444)の評が、推薦盤として朝日新聞8月15日夕刊に掲載されました。評者は金澤正剛さん。ありがたいことです。CDの詳細はこちら。
20回演奏会のチラシが出来上がりました。右の写真よりもうすこし緑がかった仕上がりです。 芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ 第20回演奏会 山田一雄没後20周年記念・交響作品展 山田和男(1912-1991)作曲 大管絃楽の為の小交響詩「若者のう…
昭和七年二月、東京音楽学校の奏楽堂で日本初演されたマーラーの「交響曲第5番」を聴いたわたしは、その音楽のもつ豊穣かつ宇宙的なサウンドに圧倒され、ふるえがくるほどに深い感銘を受けた。 第一楽章の冒頭で奏でられる、ソロ・トランペットによる荘厳な…
昨晩は神宮球場へヤクルトvs阪神戦を観に行きました。途中で300発の納涼花火が打ち上げられ、夜風に吹かれて野球を堪能しました。ヤクルトは負けてしまいましたが、7点取ったのでそのたびに『東京音頭』を歌いました。 もちろん1塁側にすわっていたので、3塁…
山田和男『おほむたから』は 1944年2月に作曲され、翌1945年1月1日に作曲者指揮によりラジオ(JOAK)で放送初演されました。その後1月24〜26日の日本交響楽団第5回定期公演で舞台初演されました。下記はその舞台初演のプログラム冊子です。 【p1】 日本交響…
今日8月13日は山田一雄先生の御命日。ニッポニカの仲間と一緒に横浜までお墓参りにうかがいました。高台にある墓地は見晴らしがよく、日差しは強くても気持ちの良い風の中で参拝いたしました。 中華街に降りて食事をしたあと、港に係留されている氷川丸を見…