ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

メシアンと山田一雄

27回演奏会の練習を重ねてくると、どの作曲家の作品にもメシアンの影が浮かび上がってくるのが解ってきました。オリビエ・メシアン(Olivier Messiaen, 1908-1992)については、彼がパリ音楽院時代に作曲した『忘れられた捧げもの』(1930)を演奏したことが…

武満徹の本

武満徹(1930-1996)の年譜がないかと書架を見まわしたら、彼の本が3冊並んでました。 武満徹『音、沈黙と測り合えるほどに』(新潮社、1971) 武満徹『樹の鏡、草原の鏡』(新潮社、1975) 小澤征爾, 武満徹『音楽』(新潮社、1981) 最初の本は1974年に買…

2015-04-19の練習日記、あるいはメシアン

昨日は野平一郎先生の初練習でした。先生曰く「1958年のころの作曲家たちがどんな音楽が好きだったかよくわかりますね」「矢代さんはメシアンが好きだったのですね。メシアンを弾いたことのない人でも彼の交響曲をやればメシアンをやったことになりますよ」…

ヴァイオリニスト小林三吾

『蟹工船』の作者小林多喜二(1903-1933)の話が今日の新聞に載っていた。小樽高等商業学校を出て北海道拓殖銀行に就職した多喜二は、初給料で弟の三吾のためにヴァイオリンを買ったという。 ・・・大正末期はバイオリンが流行した時代である。あるとき、米…

芥川也寸志『エローラ交響曲』楽器編成

スコアの記載事項。最後に「27. 3. 1958 Tokyo」とありました。 Ellora symphony / Yasushi Akutagawa 1958 Piccolo - Flauto contralto in sol Flauti (Piccolo) I, II Oboi I, II Corno Inglese Clarinetti in Si♭ I, II Clarinetto basso Fagotti I, II C…

武満徹『ソリチュード・ソノール』楽器編成

スコアの記載事項。「a Toshiro Mayuzumi」(黛敏郎に捧ぐ)と献辞が、「NHKシンフォニーホール 9/11放」とメモが書かれています。初演は11/2なのですが。 Solitude sonore pour orchestre / Toru Takemitsu 2 Flûtes 1 Flûtes basse (en sol) 1 Petite clar…