ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

『オルフェ』

『HIROSHIMA』と『ヒロシマのオルフェ』

『ヒロシマのオルフェ』の1日後に出た話題のCDを聴きました。まことに力強くスケールの大きく、そして美しい音楽が現代の日本で生まれたことに心を動かされました。演奏している東京交響楽団のメンバーの感動が直に伝わってきます。 佐村河内守(さむらごう…

『ヒロシマのオルフェ』CDが発売されました!

本日オクタヴィア・レコードから『ヒロシマのオルフェ』「と『月』のCDが発売されました。ニッポニカ第17回演奏会のライヴ録音です。 オクタヴィア・レコード>Shop>EXTON http://www.octavia.co.jp/shop/exton/002415.html 芥川也寸志作曲 ◆歌劇「ヒロシマ…

『ヒロシマのオルフェ』CDが発売されます

ニッポニカ第17回演奏会ライヴ録音のCDがオクタヴィア・レコードから7月21日に発売されることになりました。演奏したのは昨2010年3月14日、準備のために全音に貸し譜の申し込みをしたのは、手元の手帳をみたら一昨年2009年3月23日でした。長い長い道のりに感…

『ヒロシマのオルフェ』ブログ更新

本番の後に更新になっていました。 ■“意味があるんだ” [作品] http://nipponica17th-orphee.blog.so-net.ne.jp/2010-03-15

『ヒロシマのオルフェ』ブログが更新されました。

■『ヒロシマのオルフェ』とブラームスの交響曲第1番 [作品] http://nipponica17th-orphee.blog.so-net.ne.jp/2010-03-13

『ヒロシマのオルフェ』のブログが連日更新されました

■20世紀のオペラとしての『ヒロシマのオルフェ』(その3)[登場人物] http://nipponica17th-orphee.blog.so-net.ne.jp/2010-03-11 ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』との共通項にせまります。

大江健三郎

岩波書店のPR誌『図書』に大江さんが「親密な手紙」というコラムをこの1月から書いてらっしゃいます。3月号を先日教文館で入手し早速ページを開いたところ、「エリオット」の文字が飛び込んできました。 ……私は二十歳で深瀬基寛氏の『エリオット』と『オーデ…

『ヒロシマのオルフェ』ブログが更新されました

■20世紀のオペラとしての『ヒロシマのオルフェ』(その2)[作品] http://nipponica17th-orphee.blog.so-net.ne.jp/2010-03-10 『ヒロシマのオルフェ』とバルトークの『青ひげ公の城』を並べてみています。

字幕!

『ヒロシマのオルフェ』は日本語のオペラですが、字幕をつけようということになり、現在大車輪で作成中です。一回に出せる文字が最大16字x2行=32文字なので、台本をそれに合わせて細切れにして指示番号をいれていく作業です。指示番号はスコアにも書き込ん…

『ヒロシマのオルフェ』香盤表

香盤表というのは演劇用語で、どの場面で誰が出てくるかという進行を一覧にしたものです。下記の●は各人が登場する場面、(●)は登場するが台詞がないものです。 設定/人物 第1場 夜更けの街角 第2場 ホテルの暗い部屋 第3場 未来の世界 第4場 もとの部屋 第…

『ヒロシマのオルフェ』の場面(スコアによる)

以前にオルフェの場面一覧を出しましたが、それはCDの記載から採ったものでした。スコアから採った場面一覧を下記に載せます。 第一場 ある街角 夜更け 街灯が一つだけ 第二場 ホテルの暗い部屋 第三場 未来の世界 第四場 もとの部屋 第五場 同じ部屋―暗黒世…

『歌劇『ヒロシマのオルフェ』 』(録音資料:CD)

『ヒロシマのオルフェ』が上演された、大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウスの2001年公演のライヴ録音CDです。指揮は本名マエストロです。 ◆書誌データ 歌劇『ヒロシマのオルフェ』 / 芥川也寸志[作曲] ; 大江健三郎台本 ; 中村敬一演出 カメラータ・トウ…

エリオットと大江健三郎の引用

大江健三郎が引用したT.S.エリオット(1888-1967)はミュージカル『キャッツ』の原作者としても知られています。彼は米国生まれ、ハーバード大学で仏文学・哲学などを学んだ後フランス・ドイツ・英国に留学。『荒地』は1922年の発表で、第一次大戦後の荒廃し…

片山杜秀「核の時代のオルフェウス」

音楽評論家片山杜秀さんの『音盤考現学』(アルテスパブリッシング、2008)に「オルフェ」が載ってるらしいと聞き付け、早速教文館で買ってきました。この本は音楽之友社の月刊誌『レコード芸術』に連載されたものを単行本にしたもので、「核の時代のオルフ…

大江健三郎『上機嫌』その2

大江健三郎の『上機嫌』には、もうひとつ特徴がありました。それは、文中のいくつかの言葉がゴシック文字で濃く表されていることです。コクトーの戯曲『オルフェ』でも一箇所「この僕が」という台詞がゴシックになっていました。『上機嫌』でゴシックになっ…

コクトーの戯曲『オルフェ』

ジャン・コクトーが1925年に書き1927年に発表した戯曲『オルフェ』の翻訳が古書店から届きました。一読してびっくり、映画とはまた違う設定でした。しかしオルフェの妻ユーリディスが亡くなって死神に連れられ鏡を通って死の国へ行くこと、オルフェが追いか…

コクトーの映画『オルフェ』続き

私が観た『オルフェ』はこちらです。 オルフェ=Orphee / ジャン・コクトー監督・脚本 [東京] : アイ・ヴィー・シー , [200-] ビデオディスク1枚(95分) : DVD (IVC French cinema collection) 注記:モノクロ モノラル スタンダード ; 音声:仏 ; 字幕:日 ; 1…

ピストルと軍靴

『ヒロシマのオルフェ』の第4場から第5場にかけて、スコアに「銃声」と「軍靴」の指定があります。これをどうやってやるか、打ち合わせでもいろいろ検討をしているところです。「効果音」のCDが市販されているでそれを使おうか、やはりおもちゃでもいいから…

コクトーの映画『オルフェ』

『新響と30年』のプログラムをみていたら、なんとコクトーの映画と『ヒロシマのオルフェ』について書かれた、「東京新聞」1985年9月20日の記事を見つけました。この映画はかなりよく知られていたのでしょうか。 芥川也寸志さん作曲のオペラ「ヒロシマのオル…

大江健三郎『上機嫌』その1

大江健三郎の1959年の短編のひとつに『上機嫌』があります。丁度『ヒロシマのオルフェ』の台本(『青年のオルフェ』→『暗い鏡』)を書いていた時期と重なる作品です。登場人物は「オペラ台本を書いている私」「婚約者の映画女優」「オートバイ操縦者のオルフ…

オルフェブログが更新されました(2月18日)

本日のエントリーは次の通りです。 ・20世紀のオペラとしての『ヒロシマのオルフェ』(その1) [作品]

西村朗さんの証言

オペラ『暗い鏡』の1977年日本オペラ協会公演プログラムの最後には、「今回、西村朗氏によりオーケストラ改訂編曲。」という一文がありました。そこで、本名マエストロが西村さんに早速確認してくださり、次のことがわかりました。 前田ナオズミ氏より依頼。…

オルフェのブログが更新されました

“青年”(バリトン)=なぜ“オルフェ”?〔その2〕〔その3〕〔その4〕が更新されています。『ヒロシマのオルフェ』の背景がだんだん明らかになってきました。

1958年から1960年春までの大江健三郎

大江健三郎の軌跡を『大江健三郎文学事典』から抜粋してみました。学業の傍ら旺盛な執筆活動をしているのがよくわかります。そして卒業・転居・結婚と、人生の大きな転機でもあったこともうかがえます。武満徹との出会いもこの時期です。(『暗い鏡』の執筆…

『ヒロシマのオルフェ』広島公演情報

1月4日のブログに『ヒロシマのオルフェ』の演奏歴を掲載しましたが、下記2005年公演が抜けているとお知らせをいただきました。追って1月4日の表には追加いたします。 被爆60周年記念 ヒロシマの響き『未来への追憶』 広島が生んだ世界の細川俊夫、今“ヒロシ…

大江健三郎の初期の作品

『ヒロシマのオルフェ』は最初『暗い鏡』というタイトルで上演されましたが、そのテキストの第一稿のタイトルは『青年のオルフェ』でした。1959年前後の大江作品のタイトルには、「青年」が多く登場します。『青年の汚名』『報復する青年』『後退青年研究所…

歌の練習を聴きました

本日ソリストの練習があり、何人かで聴きに行きました。青年役の黒田博さん(バリトン)、娘/看護婦役の腰越満美さん(ソプラノ)、運転手/医師役の吉田伸昭さん(テノール)、そしてコレペティトールの方。もうすでにかなり出来上がっている印象でした。練…

『ヒロシマのオルフェ』の場面

『ヒロシマのオルフェ』の7つの場面は下記の通りです。 序曲 第1場 夜更けの街角 第2場 ホテルの暗い部屋 第3場 未来の夢、春の花、光の子供たち 第4場 未来の夢から覚めた青年と娘の会話 第5場 倒れた青年、すすり泣く娘、死の国の運転手 第6場 朝、…

今週の歌の練習

『ヒロシマのオルフェ』のソリストの練習が先週からいよいよ始まっています。11日(月)には「青年」の黒田博さん、16日(土)には「中年の娼婦」の加賀ひとみさん、17日(日)には「若い娘」の腰越満美さんと黒田さん、20日(水)には黒田さんと加賀さん、…

『ヒロシマのオルフェ』のあらすじ

第17回演奏会のチラシに掲載した『ヒロシマのオルフェ』のあらすじは次の通りです。 原爆に被爆した青年は、顔のケロイドと白血病の恐怖におびえている。娼婦と寝た夜に、彼は鏡から現れた若い娘に出会う。若い娘は死の国の使いだった。しかし彼は娘に対する…