ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

パリ〜荻野綾子〜プロコフィエフ

荻野綾子がチェレプニンの演奏を聴いたかどうかはわかりませんが、プロコフィエフの演奏を聴いた記録はあります。またプロコフィエフも荻野綾子の歌を聴いています。 チェレプニンより8歳年長のプロコフィエフ(1891-1953)はペテルブルグ音楽院で学び、ロシ…

チェレプニン〜パリ〜荻野綾子

A.チェレプニンがグルジアからパリに移ったのは1921年のこと。彼はパリを拠点にヨーロッパ各地で、又アメリカで演奏活動と作曲を続けていました。第一交響曲は1927年の作曲です。1920年代のパリがどんなところだったか、藤田嗣治の本に書かれていたのを思い…

今日は池野成の誕生日!

今日2月24日は、作曲家・池野成(いけの・せい、1931-2004)の誕生日です。次のコンサートで池野作品が演奏されています。 東邦音楽大学トロンボーン科 トロンボーンアンサンブルコンサート池野 成 作曲 FRAGMENT ANTIQUE 古代的断章(1984) 〔楽器編成:12…

チェレプニン『交響曲第1番』のCD

チェレプニンのCDが手に入ったので早速聴いてみました。"Tcherepnin : The symphonies and piano concertos"というタイトルの4枚組CDで、4曲の交響曲と6曲のピアノコンチェルト他がはいっています。演奏はシンガポール交響楽団、指揮はLan Shui、ピアノは小…

伊福部昭「師チェレプニンとの出会い」

伊福部昭がチェレプニンに初めて会ったのは、彼の『日本狂詩曲』にチェレプニン賞の受賞が決まった翌年の1936年7月28日のことでした。この日に歌舞伎座の舞台を隣あって鑑賞したそうです。その翌日伊福部は横浜のホテルにチェレプニンを訪ねました。 翌日、…

「アレクサンドル・チェレプニンをめぐる作曲家たち」プログラム

片山杜秀さんの企画で2000年に行われた演奏会のプログラムです。チェレプニン・コレクションの曲と、チェレプニン自身の曲で構成されています。片山さん編集のチェレプニン作品表つき。 アレクサンドル・チェレプニンをめぐる作曲家たち:「日本の音・再発見…

服部慶子「清瀬保二《舞曲二曲》の楽曲分析から見た『チェレプニン・コレクション』の意義」

服部慶子氏の「チェレプニン・コレクション」に関する論考の目次です。資料2の雑誌記事には1934年から1936年にかけての記事32点(広告含む)がリストアップされています。 清瀬保二《舞曲二曲》の楽曲分析から見た『チェレプニン・コレクション』の意義 / 服…

ソチとグルジア、そしてチェレプニン

ソチ五輪が開幕中ですが、ソチってどこ?と地図を見ると、ロシアの南部、黒海の東岸の都市でした。その南にあるのがグルジア共和国です。コーカサス山脈の南にあるグルジアは、1991年にソ連邦から独立しました。グルジア人が多数を占めますが、アゼルバイジ…

熊沢彩子「アレクサンドル・チェレプニンと日本:昭和初期の作曲における影響」

熊沢彩子氏の論考の目次は下記の通りで、1934年から1936年にかけてのチェレプニンの足跡を詳細に記し、あわせて「チェレプニン・コレクション」と「チェレプニン賞」についても論じています。氏はこの後2009年に、『アレクサンドル・チェレプニンと日本の作…

チェレプニン・コレクション一覧

横浜交響楽団の『市民のオルガン』の口絵に、 "Collection A. Tcherepnine"(チェレプニン・コレクション)の目録が載っていました。「チェレプニン・コレクション」とはA.チェレプニンが1930年代に日本と中国の作曲家の作品を、日本と中国そして欧米各国で出…

探楽愉快 Vol.4『100年前、北の地に伊福部昭が生れた』プログラム

昨日の探楽愉快のプログラム冊子です。予定より1曲増えてました。充実した演奏で満員近いお客様も盛んな拍手でした。 100年前、北の地に伊福部昭が生れた:探楽愉快 Vol.4 [探楽愉快], 2014.2.10 [8]p ; 21cm 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2014年2…

マニラ演奏会での黙祷

マニラで演奏会を開催してから丁度1年。フィリピンと日本にとってこの2月9日が特別の日であることは、帰国してからオーケストラのメーリングリストに送られた下記メッセージで知りました。 BARBARA'Sでの決起夕食会から一週間が経ちました。 音楽祭の委嘱に…

『市民のオルガン:小船幸次郎と横浜交響楽団』

チェレプニンを調べていたら、『市民のオルガン:小船幸次郎と横浜交響楽団』という本に行き当たりました。2007年にでたこの本、我が家の本棚にも1冊鎮座していました。600ページ近い立派な装丁のこの本の第1章に、1930年代に来日したチェレプニンについて7…

チェレプニンと日本人作曲家たち

アレクサンドル・チェレプニン(1899-1977)は1934年から1937年にかけて、日本を5回訪れています。最初は1934年4月、東アジアを巡る演奏旅行の途中で初来日しました。7月に再び来日し、9月から10月にかけ清瀬保二ら新興作曲家聯盟所属の日本人作曲家たちと交…

チェレプニン・伊福部昭・池野成年譜

伊福部昭の師チェレプニンと、弟子の池野成の3人を合わせた略年譜を作ってみました。 西暦 チェレプニン(1899-1977) 伊福部昭(1914-2006) 池野成(1931-2004) 1899 1/21サンクトペテルブルクに生まれる。父はロシアバレエ団の指揮者ニコライ。 1914 5/31釧路…