ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

ニッポニカのFB記事(第44回演奏会)

第44回演奏会に関するニッポニカのFacebook記事です。 オーケストラ・ニッポニカ第44回演奏会 2024.1.29 (間宮芳生が“足の裏の音楽”を標榜) 2024.1.22【弦楽器リハーサル開始】 2024.1.15【第44回演奏会チケット販売開始】

1978年の小倉朗交響作品展

小倉朗交響作品展チケット 1978年4月1日、26日芥川也寸志と新交響楽団が「日本の交響作品展」で1976年度の鳥井音楽賞(現在のサントリー音楽賞)を受賞し、1977年8月にその受賞記念コンサートがあった直後に私は新交響楽団に入団しました。その翌1978年4月に…

第44回演奏会の曲目データ

オーケストラ・ニッポニカ第44回演奏会ニッポニカ第44回演奏会は、「ヨーロッパ辺境の音楽・その先に」というタイトルです。ハンガリーの作曲家バルトークの作品と、彼の音楽に影響を受けた小倉朗、そして間宮芳生の作品を演奏します。3人の作曲家のうち小倉…

姫路で日本の映画音楽コンサート

日本の映画音楽作品から選りすぐった作品のオーケストラ演奏会。主催は姫路市文化国際交流財団。 不朽の邦画音楽コンサート:銀幕の名曲たち 池辺晋一郎presents 不朽の邦画音楽コンサート:銀幕の名曲たち 2024年2月24日(土)アクリエひめじ大ホール 【出…

伊福部昭『シンフォニア・タプカーラ』がドイツで演奏されます

ドイツ南西部の都市マインツで活動しているマインツ交響楽団で、伊福部昭『シンフォニア・タプカーラ』が2月7日と10日に演奏されます。楽譜は東京音楽大学付属図書館ニッポニカ・アーカイブのものが使われます。アーカイヴの楽譜が海を越えて演奏されるのは…

小倉朗『舞踊組曲』演奏歴

『小倉朗交響作品展』プログラムと『舞踊組曲』スコア小倉朗作曲『管弦楽のための舞踊組曲』は、これまでに何回か演奏したことがあります。 1978年4月26日:日比谷公会堂、芥川也寸志指揮、新交響楽団、「小倉朗交響作品展 第2夜」 1987年1月25日:杉並公会…

オーケストラ・ニッポニカ第44回演奏会

オーケストラ・ニッポニカ第44回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ第44回演奏会 《ヨーロッパ辺境の音楽・その先に》 2024年3月31日(日)14時30分開演 紀尾井ホール B.バルト―ク:舞踊組曲 (1923) Béla Bartók(1881-1945): Tanz-Suite in sechs Sätzen …

ニッポニカのFB記事(第43回演奏会)

第43回演奏会に関するニッポニカのFacebook記事です。 2023.10.29【いまこそ心に刺さる「現代」音楽】 2023.10.26【吉松隆が語る「鳥のシンフォニア」】 2023.10.24 公式instagram始めました 2023.10.22 野平先生リハーサル開始 2023.10.15 三善作品チェロ協…

第43回演奏会の曲目データ

オーケストラ・ニッポニカ第43回演奏会ニッポニカ第43回演奏会で演奏する4曲には、それぞれ作曲者の思いを投影する標題がついています。曲名の由来や作曲の経緯など、出典のわかる曲目データをウィキペディアに載せておきました。 池辺晋一郎:悲しみの森 -…

林光『八月の正午に太陽は…』歌詞の解釈

林光『第三交響曲《八月の正午に太陽は…》林光の第三交響曲『八月の正午に太陽は…』という曲名は、中国の現代詩人ペイタオ(北島)の『八月の夢遊病者』という詩にある、「八月の正午に太陽は無く」から採られています。この「八月」は、文化大革命の終結宣…

第43回演奏会作曲家年表

オーケストラ・ニッポニカ第43回演奏会のテーマは「社会への眼差し」です。また林光の作品は現代中国の詩を題材にしています。そこで取り上げる4人の作曲家の年譜に同時代の日本と中国の出来事を加え、彼らがどんな「社会」を生きたのか生きているのか年表…

『林光の音楽』を紐解く

『林光の音楽』小学館、2008作曲家林光(1931-2012)は管弦楽、合唱曲、歌曲、オペラ、映画音楽など多彩なジャンルで膨大な作品を作った。この『林光の音楽』は全作品のうち作曲家が選んだ主要なものを20枚のCDに収め、作曲家本人が折々に書いた解説を集積し…

『作曲家の個展'90 林光』プログラム

『作曲家の個展90 林光』プログラムサントリー音楽財団のコンサート『作曲家の個展'90 林光』のプログラム冊子です。ニッポニカ第43回演奏会では、ここで初演された『八月の正午に太陽は……』を演奏します。この曲は林光の3つめの交響曲で、後に曲名に「第3交…

『オーケストラ・ニッポニカ演奏会記録2002-2023』正誤表・追加情報

オーケストラ・ニッポニカ演奏会記録2002-20232022年7月に発行した『オーケストラ・ニッポニカ演奏会記録2002-2023』の正誤表と追加情報です。今後も判明次第追記します。【凡例】ページ 項目:現状 ⇒ 修正・追加 ■正誤表・追加情報 p27 永冨正之「1楽章の交…

オーケストラ・ニッポニカ第43回演奏会

オーケストラ オーケストラ・ニッポニカ第43回演奏会 《社会への眼差し》 2023年11月12日(日)14時30分開演 紀尾井ホール 池辺晋一郎:悲しみの森 オーケストラのために (1998) IKEBE Shin-ichiro (1943-): Les bois tristes : pour orchestre 吉松隆:鳥…

ニッポニカ第42回演奏会プログラム

オーケストラ・ニッポニカ第42回演奏会プログラム ≪ニッポニカ設立20周年記念連続演奏会 III≫ オーケストラ・ニッポニカ第42回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ, 2023.3.25 13p ; 30cm 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2023年3月25日(土)・紀尾井ホー…

ニッポニカ第41回演奏会プログラム

ニッポニカ第41回演奏会プログラム ≪ニッポニカ設立20周年記念連続演奏会 II≫ オーケストラ・ニッポニカ第41回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ, 2022.12.11 13p ; 30cm 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2022年12月11日(日)・紀尾井ホール ; 主催: 芥…

オーケストラ・ニッポニカ第42回演奏会

オーケストラ・ニッポニカ第42回演奏会オーケストラ・ニッポニカ第42回演奏会 ≪設立20周年記念連続演奏会 III ≫ 2023年3月25日(土)14:30開演 紀尾井ホール 山田耕筰:交響詩「曼陀羅の華」(1913) 永冨正之:1楽章の交響曲(1963/1967)日本初演 武満徹…

糀場富美子『未風化の7つの横顔』と『広島レクイエム』

糀場富美子『広島レクイエム』終結部、最下段がアンティークシンバル作曲家糀場富美子についての情報は、音楽事典やCDの解説などわずかなものしかありませんでした。それによると1952年広島生まれで、芸大大学院修了後の1979年、弦楽合奏のための『広島レク…

諸井三郎『交響曲第2番』あれこれ

LP「日本の管弦楽作品1914-1942」1903年生まれの諸井三郎は、山田耕筰の次の世代に当たる作曲家です。10代の頃から作曲を始め、東京帝国大学在学中には室内楽や歌曲を多く作曲し、仲間と結成した楽団スルヤで発表していました。大学卒業後1932年ベルリンに留…

藤家溪子のオペラ『LÀ-BAS OU ICI...』

藤家溪子『LÀ-BAS OU ICI...』藤家溪子は『ギター協奏曲第2番「恋すてふ」』で2000年に2回目の尾高賞を受賞しますが、その後は夫であるギタリスト山下和仁や子どもたちとのコラボレーションを行っていました。それを一段落させた後はオペラ作曲に挑み、2018…

藤家溪子『思いだす ひとびとのしぐさを』

藤家溪子『思いだす ひとびとのしぐさを』CDニッポニカ第41回演奏会で取り上げる藤家溪子作曲『思いだす ひとびとのしぐさを』は、チリの詩人ガブリエラ・ミストラルの「Beber」(ベベール=飲む、という意味のスペイン語)という詩を題材にしています。ミス…

日本の女性作曲家

小林緑編著『女性作曲家列伝』第41回演奏会では女性作曲家の作品を2曲取り上げるので、日本の女性作曲家にはどんな人がいるのか調べてみました。幸田延から渡鏡子までは『女性作曲家列伝』に掲載されており、先駆者といわれる人たちと考えられます。有馬礼…

藤倉大『どうしてこうなっちゃったか』を読む

藤倉大『どうしてこうなっちゃったか』作曲家藤倉大(1977-)が幻冬舎の雑誌『小説幻冬』に2019年5月から2021年7月にかけて連載した「どうしてこうなっちゃったか:早すぎる自伝」に加筆し、同社から単行本として出版したもの。以下、各章の主な内容。ニッ…

オーケストラ・ニッポニカ第41回演奏会

ニッポニカ41回演奏会オーケストラ・ニッポニカ第41回演奏会 ≪設立20周年記念連続演奏会 II ≫ 2022年12月11日(日)14:30開演 紀尾井ホール 藤家溪子:思いだす ひとびとのしぐさを(1994) 藤倉大:オーケストラのための「トカール・イ・ルチャール」(2010…

ニッポニカ第40回演奏会プログラムと「演奏会記録」

ニッポニカ第40回プログラム ≪ニッポニカ設立20周年記念連続演奏会I≫ オーケストラ・ニッポニカ第40回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ, 2022.7.24 17p ; 30cm 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2022年7月24日(日)・紀尾井ホール ; 主催: 芥川也寸志…

東京音大ニッポニカ・アーカイヴ貸出実績

「東京音楽大学付属図書館ニッポニカ・アーカイヴ」の貸出実績は次の通りです。 公演年月日 作曲者「曲名」 演奏団体+指揮者+共演者(演奏会場) 備考 2014/7/13 伊福部昭「シンフォニア・タプカーラ」 東京フィルハーモニー交響楽団+和田薫(東京オペラシテ…

早坂文雄とピアニスト務川慧悟さん

高橋アキ/早坂文雄:室内のためのピアノ小品集ニッポニカ第40回演奏会が24日に終わりました。いろいろ新たな発見のあったコンサートでしたが、嬉しかったのは早坂文雄『ピアノ協奏曲』のソリスト、務川慧悟さんのアンコールでした。5月27日に務川さんが出演…

「日米現代音楽祭」のプログラム

早坂文雄『ピアノ協奏曲第1番』が初演された、1948年6月22日の「日米現代音楽祭」のプログラムです。当時は占領下で、すべての情報が日英併記でした。以下日本語部分を抜粋します。 日米現代音楽祭 上田仁指揮 東宝交響楽団 梶原完 ピアノ 江藤俊哉 提琴 主…

「古関裕而物語」

ニッポニカ第40回演奏会でとりあげる古関裕而『大地の反逆』についての情報は少なく、刑部芳則『古関裕而』(中公新書、2019年)では1930年の初演についてわずかにふれていて、そこには「大正12(1923)年9月1日に古関が体験した関東大震災の衝撃から生まれて…