ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

iPhoneの三善晃

昨日はいつもの楽譜整理作業、やってきたパーカッションのYくん、三善晃のファンですというので、「どのくらいファンなの?」と聞いてみました。すると「このくらい」といって見せてくれたのが、iPhoneの待ち受け画面の三善晃。なあるほど、こういう奏者とい…

芥川也寸志『エローラ交響曲』演奏歴

この曲は1958年の「三人の会」で初演され、その後の演奏で確認できたのは下記の通りです。 芥川也寸志『エローラ交響曲』演奏歴 [年月日 演奏会名 指揮者・オーケストラ(会場)] ■1958/4/2 3人の会第3回公演 芥川也寸志・N響(新宿コマ劇場)■1970/2/9 現…

矢代秋雄『交響曲』演奏歴

『日本の交響楽団定期演奏会記録』(追録共)、『現代日本のオーケストラ』などに掲載の演奏歴です。 矢代秋雄『交響曲』演奏歴 [年月日 演奏会名 指揮者・オーケストラ(会場)] 1958/6/9 日フィル第9回定期 渡邊暁雄・日フィル(日比谷公会堂)1965/3/12 …

日フィル・シリーズ初演作品

1956年創立の日本フィルハーモニ交響楽団は、日本人作曲家へ作品を委嘱する「日本フィル・シリーズ」を始め、多くの作品を初演してきました。日フィルのウェブサイトに一覧が載っていますが、シリーズ第1回で演奏されたのは、矢代秋雄の『交響曲』でした。1…

東京交響楽団1950年代邦人作品演奏記録

ニッポニカ第14回演奏会プログラムに掲載した記録です。 年/月/日〔回〕 作曲者:曲名(作曲年) 指揮;独奏他 1948/10/11〔10〕 吉田隆子:組曲「道」(1947) 上田仁;笹田和子 1950/1/17〔26〕 石井歓:前奏曲(1949) 上田仁 1953/3/8〔52〕 林光:交響管…

深井史郎『パロディ的な四楽章』を東京ニューシティ管弦楽団が演奏します

深井史郎の代表作のひとつ『パロディ的な四楽章』を、東京ニューシティ管弦楽団が下記の通り演奏します。写真は全音から出版されているスコア。 東京ニューシティ管弦楽団第97回定期演奏会〜自国への愛と世界へのあこがれ〜指揮:大井 剛史 チェロ:遠藤 真…

小川昂編『日本の交響楽団定期演奏会記録』

これまで何回も登場している本ですが、ある曲の日本での演奏歴を調べる時に欠かせないレファレンスブックですので、解題を書いてみました。 新編日本の交響楽団定期演奏会記録 : 1927-1981 / 小川昂編 東京 : 民主音楽協会音楽資料館, 1983.10 1208p ; 23cm …

1958年の作曲家

1958年に管弦楽作品を書いた作曲家24人の生没年を調べて、生年順に並べてみました。1958年当時の年齢も添えてあります。 氏名(生年〜没年)1958年年齢 山田耕筰(1886〜1965)72才 乗松明広(1902〜1975)56才 松平頼則(1907〜2001)51才 荻原利次(1910〜…

1958年の管弦楽作品

1958年にどんな曲が作曲されたか、N響『フィルハーモニー』特別号「現代日本の管弦楽作品表」の1958年に載っている曲を書きだしてみました。24人の作曲家による31曲がありました。 芥川也寸志 エローラ交響曲 石井歓 シンフォニア・アイヌ 石桁真礼生 交響譚…

木村重雄の語る1958年の日本のオーケストラ界

いよいよ1958年です。木村重雄『現代日本のオーケストラ』の「1958年」の項目に書かれていることを、箇条書きにまとめてみました。 日本で最初の「国際フェスティバル」が大阪で開催。 レニングラード・国立フィルハーモニー交響楽団が初来日し、ロストロポ…

小宮多美江氏の語る1957年の日本の音楽界

ここでちょっと視点を変えて、小宮多美江『受容史ではない近現代日本の音楽史』にあげられていた1957年のキーポイントを載せておきます。 東京交響楽団の日本人作品演奏シリーズで、安部幸明「交響曲第1番」、武満徹「弦楽のためのレクイエム」初演。 日本フ…

木村重雄の語る1957年の日本のオーケストラ界

昨日から27回演奏会の練習が始まりました。1958年にいよいよ挑戦です。ところで、前年1957年はどんな年だったのでしょうか。木村重雄『現代日本のオーケストラ』の「1957年」の項目に書かれていることを、箇条書きにまとめてみました。 カラヤン率いるベルリ…

三善晃と矢代秋雄の本

27回演奏会でとり上げる4人のうち、三善晃と矢代秋雄の曲はやったことがありません。そこで二人の著作を入手してみました。中身については追々ブログに綴ってみたいと思います。■三善晃『遠方より無へ』(白水社、1979) ■矢代秋雄『オルフェオの死』(深夜…

唯是震一さん

作曲家で筝曲家の唯是震一(ゆいぜ・しんいち)さんが1月5日に91歳で亡くなられました。ニッポニカでは2011年に『筝と打楽器とオーケストラのためのカプリチオ』を演奏しましたが、本番だけでなく練習会場にも足を運んでくださいました。筝の独奏者は、お孫…

木村重雄の語る日本人作品演奏の歴史

日本人作品の演奏史について、木村重雄『現代日本のオーケストラ:歴史と作品』p397-401にまとめられていた文章を、箇条書きに編集してみました。 ・1927年〜1941年は、日本人作品はほとんど思い付いたようにしか演奏されなかった。 ・太平洋戦争開始直後の1…

木村重雄の区分によるニッポニカ演奏歴

木村重雄『現代日本のオーケストラ』の「オーケストラの歩み」は5つの時代区分に区切られています。それに沿ってニッポニカがとり上げてきた曲目を作曲年順に並べてみました。日本のオーケストラが歩んできた道程と並行して、どのような作品が生まれてきたの…