ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2019-01-01から1年間の記事一覧

NHK-FM「芥川也寸志が指揮した日本の管弦楽曲集」

先日NHK-FMで、芥川也寸志が新交響楽団ほかを指揮した「日本の管弦楽集」が放送されました。内容は次の通りです。 NHK-FM 名演奏ライブラリー ▽没後30年 芥川也寸志が指揮した日本の管弦楽曲集 2019年12月22日(日) 午前9:00~午前10:55(115分) 解説:満津…

「オリンピックと音楽」

日本近代音楽館レクチャーコンサート「オリンピックと音楽」 日本近代音楽館のレクチャーコンサートシリーズ、第8回は「オリンピックと音楽」でした。戦前のオリンピックではスポーツだけでなく「芸術競技」があり、日本からも参加していたこと、1964年東京…

「四人組とその仲間たち」コンサート2019

四人組とその仲間たち2019 全音楽譜出版社主催のコンサートに行きました。チラシと反対の曲順で、まずは天上の声に魅せられた薮田作品。一転して地上の喧騒の中で描かれる世界各地の音の風景を味わった、2本のサキソフォンによる金子作品。硬質なフルートか…

小牧正英『ペトルウシュカの独白』

小牧正英『ペトルウシュカの独白』 バレエ・ダンサー小牧正英の最初の自伝。岩手県の岩谷堂での幼少期、1933年21歳で画家を志しパリに向けてシベリア鉄道に乗ったが失敗し、ハルピンでバレエ学校に通ったこと、1940年上海のバレエ・ルッスに入ったいきさつ、…

小牧正英『バレエと私の戦後史』

小牧正英『バレエと私の戦後史』 バレエ『ペトルーシュカ』を1950年に日本初演したバレエ・ダンサー、小牧正英の自伝『バレエと私の戦後史』の目次をあげておきます。この本には、小牧が上海で敗戦を迎え、帰国後日本でバレエ公演を重ねた足跡が語られていま…

ニッポニカ第36回演奏会「日本バレエ・舞踊史の1950年」

ニッポニカ第36回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ第36回演奏会 日本バレエ・舞踊史における1950年 2020年2月23日(日)14:30開演 紀尾井ホール 伊福部昭=今井重幸 構成・編曲:オーケストラの為の交響的舞踊組曲「プロメテの火」(1950/2009)【組曲版世界…

深井史郎『パロディ的な四楽章』を聴く

クラシックの迷宮2019年9月28日片山杜秀さんのNHKFM「クラシックの迷宮」で、深井史郎の『パロディ的な四楽章』(1936)がとりあげられました。もともと『五つのパロディ』として1933年に作曲されたものの改作ですが、放送ではこの改作について、1936年に来…

芥川作曲賞の選考演奏会

第29回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会プログラムサントリーホールへ芥川作曲賞(今年から芥川也寸志サントリー作曲賞)の選考演奏会を聴きに行きました。87曲の候補作から選ばれた3曲とのことですが、どの曲もなかなか力作で楽しめました。また管弦楽…

すみだ音楽祭2019:すみだ少年少女合唱団&Chor June

すみだ音楽祭2019 すみだ少年少女合唱団&Chor Juneすみだ少年少女合唱団&Chor Juneのステージに、今年もニッポニカが伴奏で出演します。 ■すみだ音楽祭2019 ~向こう三軒両どなり、あなたの隣の音楽家~ すみだ少年少女合唱団&Chor June https://www.trip…

タンスマン作曲ピアノ作品一覧

タンスマン協会サイトに掲載されている、音楽学者Gérald Hugon氏編纂の詳細な作品目録の「ピアノ作品」から作成。オリジナルの一覧はタイトルABC順なので、作曲年順に並べ替え、タイトル日本語訳を追加した。備考欄の★印は管弦楽版がある作品。オリジナルに…

タンスマン『古い様式の組曲』

第35回演奏会では松平頼則『ピアノと管弦楽のための主題と変奏』のソロを弾かれた秋山友貴さんが、アンコールにタンスマンの『古い様式の組曲』から第2曲『サラバンド』を演奏されました。典雅な響きに会場の全員が耳を傾けたものです。 タンスマン協会のサ…

タンスマンの世界演奏旅行

Tansman 「Le Tour du monde en miniature (1933)」1933年に来日したタンスマンは、世界をめぐる演奏旅行の途中でした。全体の旅程を知りたいと思いましたが、資料が見つかりませんでした。ところが今日タンスマン協会サイトの作品目録を眺めていたところ、…

ニッポニカ第35回演奏会プログラム

ニッポニカ第35回演奏会プログラム 第35回演奏会のプログラム冊子の内容です。 タンスマンへの感謝と抉別 : オーケストラ・ニッポニカ第35回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ, 2019.7.21 15p ; 30cm 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2019年7月21日(…

タンスマンが観た歌舞伎

1933年に来日したタンスマンは、歌舞伎座で観劇をしています。この時期の歌舞伎座の演目は下記の通りです。 歌舞伎座 昭和8年(1933)3月1日~25日 尾上菊五郎・中村吉右衛門両座合同大歌舞伎 午後4時開演 初日、2日目午後3時開演 一番目『時今也桔梗旗揚』…

現代世界音楽家叢書

タンスマンが来日した1933年に、『現代世界音楽家叢書』が刊行されています。 第4巻がタンスマンで、全体は下記のとおりです。各巻は50ページほどの小冊子ですが、イタリア(レスピーギ、カッセラ、マリピエロ)、オーストリア(シェーンベルク)、ロシア(…

タンスマン歓迎レセプション

1933年アレクサンドル・タンスマンの来日中、3月22日午後6時から新興作曲家連盟主催の歓迎レセプションが開かれました。新興作曲家連盟とは、作曲家箕作秋吉と小松平五郎の呼び掛けに応じて1930年に結成された作曲家グループで、現在の日本現代音楽協会の前…

タンスマン来日公演の内容

作曲家・ピアニストのアレクサンドル・タンスマン(1897-1986)は1933年3月に来日した際、3回の演奏会などで自作をピアノで演奏しています。そのプログラムは下記のとおりです。 ■アレキサンダア・タンスマン演奏会 [1] 1933年3月19日(日)午後7時 仁壽講…

タンスマン来日時のスケジュール

作曲家アレクサンドル・タンスマン(1897-1986)は1933年3月来日し、約2週間滞在しました。その時のスケジュールを調べてみました。(演奏会の詳細は別途掲載) 3月17日午前7時 プレジデント・タフト号で横浜港着、10時 東京駅着、帝国ホテルへ 3月17日午後3…

オーケストラ・ニッポニカ第35回演奏会:タンスマンへの感謝と抉別

ニッポニカ第35回演奏会ニッポニカ第35回演奏会のご案内です。 オーケストラ・ニッポニカ第35回演奏会《タンスマンへの感謝と抉別》 2019年7月21日(日)14:30開演 紀尾井ホール タンスマン:フレスコバルディの主題による変奏曲(1937)(管弦楽版日本初演…

図書館員のための音楽知識

国立国会図書館の「図書館員向け遠隔研修」として、「図書館員のための音楽知識」が今月Youtubeで公開されました。基本的な音楽史や楽曲、楽器などの基礎知識を学ぶもので、「平成30年9月14日に行われた、甲田潤氏(東京音楽大学付属民族音楽研究所専任研究…

ニッポニカ第34回演奏会プログラム

第34回演奏会プログラム第34回演奏会のプログラム冊子の内容です。 オペラ「ニホンザル・スキトオリメ」 : 間宮芳生90歳記念 : オーケストラ・ニッポニカ第34回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ, 2019.1.27 33p ; 30cm 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会…

『スキトオリメ』の字幕

スキトオリメ台本オペラ『ニホンザル・スキトオリメ』の字幕準備が終わりました。字幕は2010年の芥川也寸志『ヒロシマのオルフェ』(大江健三郎台本)以来2回目。本番当日私はビオラを弾いているので字幕は見られないのですが、おかげで歌詞がすっかり頭に…