ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

古関裕而の本とCD

古関裕而について参考にしたのは、去年出た次の本です。著者は1977年生まれ、日本近代史を専攻する研究者で、NHK「エール」の風俗考証を担当していました。読みやすくわかりやすいです。 刑部芳則『古関裕而 : 流行作曲家と激動の昭和 中公新書 2019年11月 …

古関裕而『オリンピックマーチ』初演

オリンピック組織委員会とNHKの委嘱で作曲された古関裕而の『オリンピックマーチ』は、1963年6月23日に上野の東京文化会館で初演されました。この演奏会は「オリンピックデー クーベルタン生誕100周年記念」というイベントの一環でした。「オリンピックデー…

古関裕而~オリンピックまで

36歳で終戦を迎えた古関裕而は、歌謡曲をはじめ、菊田一夫らの縁でNHKのラジオドラマや東宝ミュージカルの曲など次々に作曲していきました。「鐘の鳴る丘」「長崎の鐘」「高原列車は行く」など曲名だけでもその雰囲気が伝わってきます。ドラマ「君の名は」、…

古関裕而の戦中時代

古関裕而は21歳で東京に出てコロムビアの専属作曲家となりましたが、同期の古賀政男のようにヒット連発とはいきませんでした。この頃で有名なのは早稲田大学の応援歌『紺碧の空』や、『大阪タイガースの歌(六甲おろし)』です。上京した翌1931年に満州事変…

古関裕而の師、金須嘉之進

今年のNHK朝ドラ「エール」では、古山裕一 こと古関裕而が作曲コンクールに入選したことはでてきましたが、当時古関が師事した人物については言及がありませんでした。古関は福島の小学生の時に担任から童謡作曲の手ほどきを受けたとか、商業学校時代に入っ…

古関裕而『オリンピックマーチ』のヴィオラ

古関『オリンピックマーチ』Vla『オリンピックマーチ』の楽譜はスコアからパート譜を作成したのですが、ヴィオラは本来ハ音記号(五線の真ん中がハ=C)のなのに、写真のように所々にト音記号が入っています。スコアは他のパートとの間隔をあまり開けられな…

團伊玖磨『交響曲第4番』のセカンドヴァイオリン

團伊玖磨『交響曲第4番』第2楽章の最後先週から第37回演奏会に向けたリハーサルが再開されました。團伊玖磨『交響曲第4番』を合わせていたところ、第2楽章の終りでセカンドヴァイオリンが一番下のG線を半音低く調弦しているのを発見。ヴァイオリンは上からE-…