ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

四家文子と山田一雄

四家文子の自伝には、6歳年下のヤマカズ先生も登場していましたのでご紹介します。 山田和男 山田さんとはローゼン先生が渡米された後のN響定期で、マーラーの「第二シンフォニー」を御一緒した思い出が強烈に残っている。 (中略) (ベートーヴェンの「荘…

四家文子と橋本國彦

戦前から戦後にかけて活躍した声楽家・四家文子(よつや・ふみこ、1906-1981)は、東京音楽学校で橋本國彦の1級下でした。彼女の自伝『歌ひとすじの半世紀』には橋本についての章もありましたので、抜粋を紹介します。 橋本国彦 彼はわたしの一年上のクラス…

四家文子の自伝

荻野綾子について書かれた本を集めています。今日は荻野の後輩にあたる声楽家四家文子の自伝が、郡山の古本屋から届きました。郡山といえば2000年の暮に第九の演奏会で行った覚えがあります。会津第九の会主催のコンサートでした。 会津第九の会 http://www.…

橋本國彦略年譜

『笛吹き女』の作曲者、橋本國彦の略年譜です。()内は年齢 1904 9/14東京市本郷に生まれる。後大阪に転居。 1914 この頃、鼓笛隊を結成し、小学校内で演奏した 1918 辻吉之助にヴァイオリンを学ぶ(14) 1923 東京音楽学校予科に入学(19) 1924 東京音楽…

荻野綾子と橋本國彦

日本近代音楽観編『作曲家群像』の橋本國彦の項目を見たら、次の記述がありました。 橋本國彦 1904(明治37)9.14〜1949(昭和24)5.6 (前略) 翌28年、フランスより帰国した荻野綾子のリサイタルで歌われたフランス歌曲に感銘を受け、深尾須磨子詩による「…

荻野綾子略年譜

ニッポニカ第24回演奏会では、荻野綾子が1929年の独唱会プログラムで歌った歌曲を取り上げます。 1898 11/2福岡に生まれる 1915 福岡高等女学校卒業、東京音楽学校入学。 1919 東京音楽学校声楽科卒業。 1921 東京音楽学校研究科修了。文化学院で教える。 19…

羅馬開催日本美術展

ホテルオークラの隣にある大倉集古館へ行ったところ、「大倉コレクションの精華II」と題した展覧会をやっていました。1930年に大倉喜七郎の資金で横山大観を中心にローマで開催された、日本美術展の出品作品を中心とした展示でした。このローマ展については…

2013-09-21の練習日記、あるいは歌うヴァイオリン

今日の練習は充実していました。オーケストラの極意をいろいろ学びました。もう40年以上オーケストラで弾いているけれど、まだまだ奥が深いです。あー楽しい! 帰りがけにヴァイオリンのMさんがピアノ伴奏でやるコンサートの案内をくださいました。名付けて…

ショーソン『リラの季節』楽器編成

ショーソン『リラの季節』 楽器編成: フルート 2 オーボエ 2 クラリネット 2 ファゴット 2 ホルン 2 トランペット 2 トロンボーン 3 ティンパニ ハープ 弦5部 ソプラノ

橋本國彦『笛吹き女』楽器編成

橋本國彦『笛吹き女』作品6-3 (1928) 楽器編成 フルート 2(ピッコロ持替) オーボエ 2(コール・アングレ持替) クラリネット 2(バス・クラリネット持替) ファゴット 2 ホルン 4 トランペット 2 トロンボーン 3 テューバ ティンパニ シンバル付…

2013-09-14の練習日記、あるいは『笛吹き女』演奏歴

久しぶりで橋本國彦『笛吹き女』を練習しました。3回目なので様子がよくわかります。チェレスタやハープはまだはいりませんが、優美な橋本の音楽に改めて聴きほれました。パート譜には前回演奏時のさまざまな書き込みがあり、歌の歌詞もだんだん思い出しまし…

ショーソン『愛と海の詩』演奏歴1927-1981

ショーソン『リラの季節』は、『愛と海の詩』の後半に登場する曲です。そこで『愛と海の詩』の演奏歴も調べてみました。(日本初演は1929年の荻野綾子独唱会です。伴奏はN響(新響)ですが定期公演ではないので、この資料には載っていません。) Chausson, E…

ショーソン『詩曲』演奏歴1927-1981

『日本の交響楽団定期演奏会記録 1927-1981』に掲載されている演奏歴は次の通り。 Chausson, Ernest, 1885-1899 Poeme, Op. 25 《16'》 詩曲 作品25 1932 N響 #109 (5/8) 近衛秀麿 ロバート・ポラック(vln.) 1963 日フ #57 (1/30) 渡邉暁雄 江藤俊哉 1964 …

藤田嗣治展

渋谷の東急Bunkamuraザ・ミュージアムで藤田嗣治展をやっているというので観に行きました。先日読んだ本に出てきた作品がたくさん展示されていて興味深かったです。同時代に交流のあったモジリアニやルソーなどの作品も展示され、荻野綾子が降り立ったエコー…

2013-09-07の練習日記、あるいはオルガン

ショーソンの交響曲の練習、管楽器も入ってみっちり。ワーグナーやラフマニノフの音楽が垣間見えますが、トレーナー中島先生が2楽章練習番号Fの1小節前で指摘。「^の形のアクセントがついた音は、オルガンのように奏するという意味があります。そこの和音全…