ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

伊福部昭『日本狂詩曲』(演奏会プログラム)

昨日は縁があって某オケでチャイコフスキーの5番の練習をしてきました。これまでに5番を弾いたのは、1982年と1993年の2回だったのですが、2回ともいっしょに伊福部昭作品を演奏していました。1982年は下記のとおり『日本狂詩曲』で、1993年は《伊福部昭傘…

真空管アンプその2

昨日は駒沢のO邸にて、18回演奏会の録音鑑賞会を開きました。拙宅から真空管アンプほかステレオ一式を持ち込み、広い空間で響かせてみるとなかなか立派な出来で、早いCD化が期待されます。ニッポニカの公式ツィッターにもレポートが掲載されていました。http…

『Jazz Japan』創刊

ずっと前から家にいるおじさんが16歳くらいから読み続けてきた『スイングジャーナル』誌が、今年6月発売の7月号で休刊になりがっくりしていたところ、編集者が独立して『Jazz Japan』と衣替えした雑誌が本日創刊されました。さっそく本屋で入手してきて読み…

《伊福部昭傘寿記念5》『シンフォニア・タプカーラ』(演奏会プログラム)

今週の打ち合わせでは、伊福部先生の音楽についてずいぶん盛り上がりました。まだ載せていなかったプログラムデータがいくつかあるので順次載せます。これも上原誠さんの解説付です。 ◆書誌データ 伊福部昭・傘寿記念シリーズV : 新交響楽団第145回演奏会 新…

『アンナ・マグダレーナ・バッハ』

帰宅したら下記の新刊本が届いていました。これはJ.S.バッハの2度目の妻、アンナ・マグダレーナ・バッハの生涯に関する伝記的資料で、ライプチヒのバッハ=アルヒーフ(アーカイブ)の研究員により2004年に出版されたものの翻訳書です。長年の友人である翻訳…

リルケ『隣人』

立原道造も親しんだ詩人の一人のリルケ(Rainer Maria Rilke, 1875-1926)の作品から、詩をひとつ掲げておきます。 Der Nachbar 隣人 Fremde Geige, gehst du mir nach? 見知らぬヴィオロンよ お前は私を追っているのか? In wieviel fernen Staedten schon …

真空管アンプ

写真はずっと前から家にいるおじさんが夏休みの工作で作った真空管アンプです。2年くらい前から秋葉原でこつこつ部品を買い集め、先日一気に組み立てていました。早速居間のシステムを組み替えて聴いたところ、前とはぜんぜん違います。ちょうど録音会社から…

第18回演奏会のTokyoMXテレビ

先日の演奏会はTokyoMXテレビの取材がありましたが、放映されたもようがYouTubeに載っていますのでご紹介します。深井史郎『大陸の歌』第3楽章が流れています。 http://www.youtube.com/watch?v=i3exomi-zBU

すみだ少年少女合唱団の演奏会

昨日はすみだ少年少女合唱団の合唱の伴奏が無事終わりました。3月に『ヒロシマのオルフェ』をやったとき、「光の子供たち」として共演してくれた合唱団です。このときは第三場しか出番がなく、前後はずっと舞台後方で座って大人たちの壮絶な物語を聴いてくれ…

『現代日本のオーケストラ』の目次

木村重雄著『現代日本のオーケストラ』(日本交響楽振興財団、1985)の目次をながめていたら、「日露交歓管弦楽演奏会」や「紀元2600年奉祝演奏会」の項目もあります。あまりにも面白いのでブログに載せようかと思いましたが、Googleの検索窓に「現代日本の…

日本初のオーケストラ

日本で最初のオーケストラは?と聞かれていろいろ調べたところ、拙宅に埋もれていた『現代日本のオーケストラ』という本に、次の内容の記述がありました。 1879年 音楽取調係が文部省により設置される。初代御用掛は伊沢修二(いざわ・しゅうじ、1851-1917)。…

すみだ少年少女合唱団の伴奏

今日は8月21日に開催される「すみだ区民音楽デー」の合唱伴奏の練習でした。 すみだ区民音楽デー2010 http://shitamatimeguri.jp/event/kuminongaku1.jpg 「ラピュタ」やウェスト・サイドの「Tonight」、「マイ・ウェイ」などポピュラーミュージックを子…

昭和九年の交響曲シリーズ(演奏会プログラム)

伊藤昇『シロカニペ ランラン ピシカン』をやった演奏会のプログラムです。『笛吹き女』は2008年に再演しましたが、そのほかのも再演したい曲ばかりです。このときのチラシは未だに部屋に飾ってあり、どの曲も強烈な印象でした。 ◆書誌データ 昭和九年の交響…

知里幸恵 銀のしずく記念館

2005年の伊藤昇作曲『シロカニペ ランラン ピシカン』との出会いはまさに衝撃的でした。この曲名は「銀の滴(しずく)降る降るまわりに」というアイヌ語で、アイヌの少女知里幸恵(ちり・ゆきえ、1903-1922)が古老から聞き取ってまとめた『アイヌ神謡集』の…

柴田南雄『北園克衛の「三つの詩」』(演奏会プログラム)

ソプラノ独唱を伴い山田一雄指揮で演奏したこの作品の解説を書いたのは、上原誠さんでした。それによると、北園克衛(きたぞの・かつえ、1902-1978)はシュルレアリスム派の詩人で、柴田南雄(しばた・みなお、1916-1996)は立原道造や中原中也の詩にも作曲…

8月15日

昨年から今年にかけて新聞・テレビほかで目にした俳句の中から心に残ったものを掲げます。 八月や六日九日十五日 荻原枯石八月やもどらぬ月日来ぬ月日 高野公一八月やあの日昭和を真つ二つ 野原武原爆忌黙祷一分長からず 塚原木田命とは一握の灰原爆忌 高橋…

山田一雄『一音百態』

山田一雄(やまだ・かずお、1912-1991)が神奈川新聞に84回にわたり連載したものを元に、没後まとめられた自伝。帯の言葉は「音楽を愛し 人を愛し 偉大な足跡を残して 信じる道を駆け抜けた 名指揮者(ヤマカズさん)が 自ら語った 感動の生涯。」 ◆書誌デー…

8月13日

8月13日は私にとって忘れがたい日です。1991年のこの日、指揮者の山田一雄先生が79歳で亡くなられました。7月の演奏会で指揮していただいたばかりでした。数日後に四ッ谷の聖イグナチオ教会で葬儀が執り行われ、教会からあふれた参列者の上には、激しい蝉時…

有元利夫展へ行きました

東京都庭園美術館で開催中の「有元利夫展」に行ってきました。1987年にその存在を知ってから、展覧会図録を探してみたのですが、入手できずにいました。新潮社のカレンダーに有元の絵が使われているのがわかり、3年くらい買いためて家の壁にはって毎日眺め…