ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

朝日俳壇

毎週月曜は駅で朝日新聞を買い、朝日俳壇を読むのがここ一年ほど続いています。今日は私の追いかけている俳人の一人の長谷川櫂さんが、十句中に戦争の句を四句とっておられました。「夏が深まるにつれ、戦争の句が増えてくる。」と選者の弁。(俳句では新暦…

今日は伊福部昭の誕生日

本日5月31日は伊福部昭先生のお誕生日です。思い起こせば先生の古稀(70)をかわぎりに、喜寿(77)、傘寿(80)、米寿(88)とお祝いコンサートを重ねてきました。(詳細はこちら) 先日このお誕生日について、諸説があることを耳にはさみました。そこで『…

サティ『幕間』

エリック・サティの映画音楽『幕間』がいかに荒唐無稽かというのを説明するのは至難の業なので、演奏会プログラムから秋山邦晴さんの解説を引用させていただくことにします。 「幕間」(1924年) 作曲:エリック・サティ フランスの異色の作曲家エリック・サテ…

2010-05-29の練習日記

『大陸の歌』は第1楽章から中国風のメロディで始まります。伊福部作品と違って深井史郎の満州は、ラテン系の明るさで満たされている感じがします。第4楽章に至ってはナンセンスを音にしたサティの映画音楽『幕間』にいかにもそっくりな気がします。この『…

2010-05-29の予定

場所:G-Plaza(譜面台すこしあり) 時間割: 18:15-19:15 大陸の歌 19:30-21:30 平和への祈り(前半中心)

トロンボーンのケース

前回第17回の演奏会では、金管楽器はそれぞれにたくさんのミュートを使っていたので、みなさん楽器ケースとは別に旅行用のキャリーケースなど持参していました。「今夜はどちらへお泊り?」などとからかわれていたものです。今回の演奏会ではミュートはあま…

日比谷公会堂「アーカイブカフェ」

ニッポニカ第18回演奏会を開催する日比谷公会堂では、現在「アーカイブカフェ」をオープンしています。「アーカイブカフェ」とは、日比谷公会堂開設80周年記念事業の一環で、ウェブサイトに下記のように説明がありました。 日比谷公会堂で80年の間に行われた…

『芥川也寸志没後20年メモリアル ふれあいコンサート [芥川也寸志管弦楽作品連続演奏会・その1]』(参考文献:演奏会プログラム)

2009年に埼玉県松伏町で開催した演奏会のプログラムです。この演奏会は「芥川也寸志連続演奏会・その1」となりました。(ニッポニカ演奏会一覧はこちら) ◆書誌データ 芥川也寸志没後20年メモリアル ふれあいコンサート 松伏町, 2009.2.1 [4]p ; 30cm 注記:…

《伊福部昭喜寿記念》交響頌偈『釈迦』(演奏会プログラム)

この曲名にある「頌偈」は「じゅげ」と読みます。「頌偈」とは仏教用語で、「佛の功徳を賛美し、又法の道理をほめた字句」と下記解説にありました。釈迦を主題とした作品は1953年のバレエ音楽『人間釈迦』があります。解説には、「作曲者はこうした宗教的主…

図書館よりお礼状

芥川シリーズの演奏会プログラム冊子を先月各地図書館などへ送りましたが、いくつかの図書館から届いたお礼状を今日まとめて見る事が出来ました。国立国会図書館からのもありましたので、そのうちにNDL-OPACに載るかもしれません。

杜甫『春望』

深井史郎『平和への祈り』の練習で杜甫(712-770)を思い出したので、漢詩の全文を載せておきます。 春望 杜甫國破山河在 国破れて山河あり 城春草木深 城春にして草木深し 感時花濺涙 時に感じては花にも涙を濺ぎ 恨別鳥驚心 別れを恨んでは鳥にも心を驚かす …

2010-05-22の練習日記

『大陸の歌』はゆったりした第3楽章を練習しました。この楽章の最初には「Chant」と書かれていて、フランス語の「歌」です。曲のタイトルはここからきたのでしょう。深井史郎の曲は表情記号など全てフランス語で書かれています。 『寒帯林』は第1楽章「うす…

2010-05-22の予定

場所:S-Village-Studio No.5(譜面台すこしあり) 時間割: 18:15-18:55 大陸の歌 3楽章 18:55-19:15 寒帯林 1楽章 19:25-21:30 平和への祈り(4,5→1,2,3楽章)

ニッポニカ第18回演奏会のチラシ

次回演奏会のチラシが出来てきました。これまでは仮のチラシを配布していましたが、詳細が確定したので新しく刷りなおしたものです。表のデザイン、裏のデザインともメンバーでああでもないこうでもないと議論の末いつも作っています。

『早坂文雄 : 日本の交響作品展 3 』(演奏会プログラム)

早坂文雄の『羅生門』がでてきたので、その演奏会のプログラムを出してきました。80ページ近い大作で、たくさんの写真やスケッチ入りの豪華版です。 ◆書誌データ 早坂文雄 : 日本の交響作品展 3 : 新交響楽団第83回演奏会 新交響楽団 1979.4.6 79p ; 25×25cm…

伊福部昭『寒帯林』の楽章、あるいは「杣」について

伊福部昭作曲『寒帯林』は次の楽章からなります。 第1楽章 うすれ日射す林 Andante tranquillo 第2楽章 杣の歌 Moderato pastorale 第3楽章 山神酒祭樂 Allegro rapsodico 第2楽章「杣の歌」の「杣」は、「木こり」のことで、「そま」と読みます。「杣」はま…

深井史郎『創造』(演奏会プログラム)

新響の「日本の交響作品シリーズ1」に取り上げたのは、深井史郎の『舞踊曲「創造」』でした。1940年の作品で、同年の紀元二千六百年奉祝芸能祭の一環として上演されました。第1景「神々の誕生」、第2景「生物の誕生」、第3景「人間の誕生」からなります。 ◆…

月曜の夜

今週は火曜の予定が1日早く月曜に打ち合わせでした。その後もずっと話がはずみました。『寒帯林』あれこれ、『平和への祈り』あれこれ、そしてこれからどんな企画でどんな曲をしようかということですっかり盛り上がりました。

伊福部昭『シンフォニア・タプカーラ』(演奏会プログラム)

5/14掲載の「芥川没後の新響邦人作品演奏会」の表に下記が抜けていましたので追加しました。このときは『タプカーラ』を4回演奏しました。プログラムにはこの時練習場におみえになった伊福部先生の写真も掲載されています。福岡市民オーケストラとのジョイン…

2010-05-15の練習日記

練習前から、本邦初演となる『寒帯林』のことで指揮者も奏者もそわそわ。第1楽章「うすれ日射す林」は雄大な大自然を感じさせるゆったりした曲でした。トレーナーの先生曰く「この曲はそれほど難しいつくりではありませんが、それだけに音程や音色に充分気を…

2010-05-15の予定

いよいよ『寒帯林』の練習です。 場所:G-Plaza 時間割: 18:15-20:15 寒帯林 20:30-21:30 平和への祈り(1,2,3楽章)

芥川没後の新響邦人作品演奏会

芥川也寸志(1925-1989)没後に新交響楽団が取り上げた日本人作品と演奏会の一覧です。(これ以前はこちら)(165回を追加:2010.05.16) 開催年シリーズ名〔演奏会回次〕指揮者作曲者『作品』(作曲年) 1989〔123〕[注1]芥川也寸志『交響管絃楽のための音楽』第2…

山田一雄・新響マーラーシリーズ

山田一雄指揮で新交響楽団が演奏したマーラー全曲演奏会の記録です。 グスタフ・マーラー(Gustav Mahler, 1860-1911)の没した翌年に生れた山田一雄(1912-1991)は、交響曲第2番・8番・「花の章」の本邦初演をはじめ、マーラーの作品を数多く手掛けていまし…

『山田一雄没後10年 : 山田和男 おほむたから』(参考文献:演奏会プログラム)

山田一雄(1912-1991)没後10周年の演奏会プログラム。メイン曲に新響が山田の指揮で最初に演奏したマーラー『交響曲第5番』を選び、それと組み合わせる作品として1944年山田和男作曲『おほむたから』を後から選びました。『おほむたから(大みたから)』と…