ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2012-01-01から1年間の記事一覧

伊福部昭作曲『シンフォニア・タプカーラ』の楽器編成

タプカラ交響曲のスコアに書かれている楽器編成です。 Sinfonia Tapkaara / Akira IfukubeDistribuzione dell'Orchestra Ottavino 2 Flauti 2 Oboi Corno Inglese 2 Clarinetti in Sib Clarinetto basso in Sib 2 Fagotti Contrafagotto 4 Corni in Fa 3 Tro…

石田匡志作曲『交響曲第1番』の楽器編成

石田匡志さんの委嘱新作の楽器編成です。打楽器にはなぜかティンパニが見当たりません。隣のコントラバスおじさん曰く「どこか別の場所に書いてあるんじゃないの」・・・ 交響曲第1番 (2012) / 石田匡志 Flute 2 Oboe 2 Clarinet 2 Bassoon 2 Horn 4 Trumpet…

レネラ作曲『交響的フィリピン民謡』の楽器編成

フィリピンから届いた新作委嘱作品です。曲名は英語のままでもわかりますが、翻訳するとこうなるかな、というものです。 Philippine Symphnic Folk Songs / Herminigildo G. Ranera Instruments> Flute 2 (2番はPiccolo持ち替え) Oboe 2 Clarinet 2 Bassoon…

2012-12-08の練習日記、下野マエストロ初登場

昨日は下野竜也先生が初めていらして、タプカラ、石田交響曲、祇王の練習を行いました。何度も演奏しているタプカラも、出来立ての石田作品も、新鮮な棒さばきで音楽を形作ってくださいました。一つの交響作品が生まれてから、何度も演奏され、次の世代に手…

石井眞木『祇王』の楽器編成

石井作品のスコアの表紙裏には、初演データとともに楽器編成が下記のように記されていました。 横笛独奏とオーケストラのための交響詩 「祇王」- 陰影の譜 - (1984)作品60 石井眞木 Symphonic Poem "GIOH" for YOKOBUE (japanese traditional transverse f…

2012-12-01の練習日記、あるいはコントラバス

昨日は石井眞木『祇王』をたっぷり練習した後、フィリピンからの新作、Herminigildo G. Ranera作曲『Philippine Symphonic Folk Songs』をやりました。3楽章からなり、それぞれ「Luzon」「Visayas」「Mindanao」とフィリピンの地名がタイトルになっています…

山田一雄作品がNHK-FMで放送

本日11月29日午後7時30分よりNHK-FM「ベストオブクラシック」で下記が放送されます。 − 生誕100年、山田一雄 メモリアル・コンサート −「序曲 荘厳なる祭典」 山田一雄・作曲 (13分23秒) (管弦楽)神奈川フィルハーモニー管弦楽団 (指揮)小泉和…

信時潔とその系譜(演奏会プログラム)

信時潔の演奏会に行きました。最初に実行委員長の大中恩氏と企画・構成の戸ノ下達也氏のプレトークがあり、神津善行氏も挨拶に立たれました。誠に丁寧に準備されたことがよくわかる演奏会で、信時潔とそれに連なる作曲家の作品を堪能することができました。…

ペレアスとメリザンドその3

シェーンベルクのペレメリLPのライナーノーツによると、シベリウス(1865-1957)もこの作品に曲をつけているとのこと。隣のおじさん曰く「え〜、シベリウスも作っているなんて知らなかったなあ」と言いながらCDの棚へ行き、「あ、あったあった、シベリウス・…

ペレアスとメリザンド続き

そういえば「ペレアスとメリザンド」にはもう一つあった、と隣のおじさんがつぶやく。シェーンベルク(1874-1951)の交響詩。これはLPがあったのでさっそく聴いてみました(バレンボイム、パリ管=28AC1839)。 なんだか石井眞木『秋のヴァリアンテ』が聴こ…

2012-11-17の練習日記あるいはペレメリ

今日は平川先生が石田作品をじっくりとやったあと、『By the Hillside』を再び。帰りの車を運転しながらおじさん曰く「これはフォーレだ、フォーレのペレアスとメリザンド!」 ということで帰宅してからジャン・フルネ指揮オランダ放送フィル演奏のCDを聴き…

石田匡志『交響曲第1番』

石田作品をさらっていたら、第4楽章に第2楽章と同じ上向音型がでてきました(写真)。これだけでなくあちこちに同じテーマが分散してちりばめられていたりします。最後までいったら最後の6小節は第1楽章冒頭の6小節とおんなじ!

2012-11-10の練習日記

今日は最初にフィリピンの曲、Antonio Buenaventura作曲『By the Hillside』(写真)。先日初めてやったときはフィリピンの曲だけれどなんとなくラベルのような気がしましたが、今日はディーリアスみたいな感じ。いずれにせよヨーロッパの香りがしました。次…

石井眞木『祇王』

作曲者による解説。4つの部分からなる曲の物語。 1.冒頭は、「平家物語」の全体を象徴するような音楽ではじまり、龍笛独奏によるカデンツァ風な祇王の音楽が続き、後半は、この物語全体を暗示する音楽。 2.篠笛による「白拍子(しらびょうし)」[注:平…

『平家物語』の祇王

石井眞木の交響詩『祇王』は『平家物語』に題材をとった作品です。平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王は、仏御前の出現により寵愛を失い、妹の祇女と母の3人で出家する、という物語です。仏御前も後に同じ寺に出家します。白拍子は平安時代末期に始まった歌舞…

信時潔コンサート

ニッポニカ設立演奏会で演奏した『海道東征』の作曲者、信時潔(のぶとき・きよし、1887-1965)のコンサートが下記の通り開催されます。 生誕125周年 信時潔とその系譜 ●日時:2012年11月23日(金)開場:16時00分 開演:16時30分 ●会場:津田ホール(東京・…