ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

高橋アキの弾く早坂文雄

早坂文雄(1914-1955)のピアノ作品を高橋アキさんの演奏で収めたCD。アキさんはこの中の17曲からなる『ピアノ小品集』について、次のように語っています。 早坂文雄の《室内のためのピアノ小品集》というのがあって、全音から楽譜が出てますが、まだ彼が二…

阿部加奈子出演コンサート二つ

まずクラリネットとピアノのコンサート。 阿部加奈子×阿部加奈子 クラリネット&ピアノリサイタル 2016年2月1日(月)19:00開演 紀尾井町サロンホール(紀尾井ホールではありません) アクセス http://www.ark-home.jp/hall/access/ <曲目> ♪プーランク:…

高橋アキ『パルランド:私のピアノ人生』

ピアニスト・高橋アキが40年近くにわたって音楽雑誌等に書いてきた文章と、2012年に行われた4回のインタビューをまとめた本。全体を7つのテーマに分け、それぞれインタビューと著作を配している。現代音楽を演奏するようになった足跡、各国の作曲家たちとの…

菅原明朗・近衛秀麿著『楽器図説』目次

1933年に文芸春秋から出た『楽器図説』の初版です。いわゆる弦楽器の部分を近衛秀麿が書き、他はみな菅原明朗が書いています。楽器の図や演奏写真がたくさん入っています。 菅原明朗、近衛秀麿著『楽器図説』(文芸春秋社、1933)(音楽講座第5篇) 目次 序 …

池野「ラプソディア」石井「アフロ」CD

本日オクタヴィア・レコードより、ニッポニカ演奏のCDが発売となりました。 池野成:ラプソディア・コンチェルタンテ ; 石井眞木:アフロ・コンチェルト EXTON OVCL-00583 曲目: (1)ラプソディア・コンチェルタンテ / 池野成(1931-2004) (2)ゴジラのモテ…

〈現代の音楽展2016〉「高橋アキを迎えて」

菅原明朗『ピアノ協奏曲』のソリスト高橋アキさんのコンサートです。 〈現代の音楽展2016〉「高橋アキを迎えて」 2016年2月6日〜7日 東京オペラシティ リサイタルホール http://www.jscm.net/?p=3501 ■第1日:2016年2月6日(土)14:00開演 [高橋アキ・公開レ…

菅原明朗『ピアノ協奏曲』

Concerto per Pianoforte e Orchestra / M. Sœgaharat I. AndanteII. Allegro non troppoIII. Allegro vivace Instrumenti dell' Orchestra2 Flauti II=Ottavino2 Oboi II=Corno Inglese2 Clarinetti in La Clarinetto Basso in Si♭3 Fagotti 4 Corni in Fa3…

菅原明朗著『楽器図説』目次

菅原明朗は1933年に『楽器図説』を文芸春秋社から出版しました。「音楽講座」というシリーズの第5篇として出したこれは265ページ、近衛秀麿との共著でした。打楽器・木管・金管・弾弦楽器を菅原が書き、弓弦楽器を近衛が担当し、戦前に10数版を重ねたそうで…

菅原明朗とイタリア(3)イタリア体験と創作

作曲家菅原明朗(1897-1988)の年譜などから、イタリア体験とイタリアに因む創作活動をひろってみました。菅原がイタリアへの思いを募らせていった足跡の一端がおわかりいただければと思います。西暦(年齢)イタリアに関連する体験と創作-1912(15)京都二…

菅原明朗とイタリア(2)イタリア旅行

菅原明朗(1897-1988)の『交響的幻影「イタリア」』(1968)の第1楽章にはラヴェンナの聖堂のモザイク、第2楽章にはスビアーコの修道院、第3楽章には彫刻家ピサーノ父子が題材として使われています。これらの題材は作曲前年の1967年、70歳の時初めてヨーロ…

菅原明朗とイタリア(1)

作曲家菅原明朗(1897-1988)は自分のふるさとについて、第一は生まれ故郷の兵庫県明石をあげたあと、第二、第三のふるさとを次のように語っています。 奈良は大正の後半七年ほどを暮した土地だが、生涯切り離せない第二のふるさとである。わたくしの歩むべ…

菅原明朗の聴いたピッツェッティ

1940年12月に歌舞伎座行われた「紀元二千六百年奉祝楽曲演奏会」では、ピッツェッティの『交響曲イ調』始め4曲が演奏されました。菅原明朗はこの演奏会を聴きに行き、さらにその後に出された録音レコードも聴いています。菅原の評論集には「奉祝レコードを聴…

菅原明朗と銀座の富士アイス

菅原明朗と永井荷風はオペラ『葛飾慕情』上演の頃、銀座の富士アイスでよく打ち合わせたそうです。富士アイスとは大正期にアイスクリームの製造販売から始まった会社で、銀座界隈にも喫茶やレストランを開業していました。菅原たちが打合せたのは、銀座4丁目…

ピッツェッティ『交響曲イ調』解説その2

1940年の紀元二千六百年奉祝演奏会は録音され、SPレコードが発売されました。それをロームミュージックファンデーションは「SPレコード復刻CD集」として2002年にだしています。ピッツェッティの作品もそれにはいっており、片山杜秀さんの解説の冒頭をご紹介…

ピッツェッティの作品の演奏歴

1927年〜1981年における日本のプロオケ定期演奏会でのピッツェッティ作品演奏歴です。 Pizzetti, Ildebrando, 1880-1968 イルデブランド・ピッツェッティ Concerto dell'estate 《25'》 夏の交響曲 1968 東フィル #115 (5/25) ニコラ・ルッチ Sinfonia in La…