ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ピアニスト高橋アキとサティ『ヴェクサシオン』

アキコ・カンダを撮った映画『そしてAKIKOは…』の冒頭に流れてきたのは、高橋アキのピアノでサティの『グノシエンヌ第1番』。1976年ころアキさんの「季節外れのヴァレンタイン」というアルバムをよく聴いていたのを思い出す。アキさんはそのころサティのピア…

石井漠とアキコ・カンダ

岩波ホールでやっている映画『そしてAKIKOは…〜あるダンサーの肖像〜』を観てきました。日本モダン・ダンス界の第一人者、アキコ・カンダ(1935-2011)の晩年をとらえたドキュメンタリーで、監督は羽田澄子。若くして渡米しマーサ・グレアムのもとで踊りを学…

Music Tomorrowで野平一郎作品を下野竜也が指揮

本日は下記演奏会に行く予定。ハープの篠崎史子さんはTOKKアンサンブルのメンバーでもありました。 Music Tomorrow 2013 2013年6月25日(火)開場 6:00pm 開演 7:00pm ※6:30pmよりプレトーク 東京オペラシティ コンサートホール 酒井健治/ホワイトアウト(2…

石井眞木と陳明志

1997年3月の石井眞木作曲のバレエ《梵鐘の聲》録音の場面から抜粋。 ■新たな出会いとヴィジョン ここで《梵鐘の聲》録音の場面に戻ろう。行動する石井眞木は、拘束性が強いが故に、これまで後進の指導にあたることを避けて来た。しかし、「将来重要な役割を…

TOKKアンサンブルのLP

レコードの棚からTOKKアンサンブルのLPがでてきました。確か発売時に入手したものです。 TOKKアンサンブル・東京 現代日本室内楽選 ビクター音楽産業 , p1976 Music for living process / 一柳慧作曲 ; 横山勝也 (尺八) ; 篠崎史子 (ハープ) ; 山口保宣 (打…

ブリテンとルトスワフスキ

今朝6/22の日経新聞文化欄に「反戦と未来の音、現代に強い響き:ブリテンとルトスワフスキ:ともに生誕100年、再評価」という記事。ブリテンの『戦争レクイエム』『シンフォニア・ダ・レクイエム』『ピーター・グライムズ』、そしてルトスワフスキの作品が紹…

ローマの日本文化会館とボルゲーゼ公園

TOKKアンサンブルの1973年公演では、9月28日にイタリアはローマの日本文化会館で現代音楽の演奏会をやっています。この日本文化会館、2006年に行ったことがあります。ローマ市内のボルゲーゼ公園を抜けたところにある、と事前に調べたのですが、いざ地下鉄の…

TOKKアンサンブルの1973年海外公演

1971年に所長入野義朗、副所長石井眞木のもとに設立された東京音楽企画研究所(TOKK)が、1973年に行った海外公演の詳細です。34名のメンバーが9月17日から10月25日まで1ヶ月以上にわたり、イラン・ドイツ・イタリア・フランス・ベルギー・米国・カナダをめ…

石井眞木と国際ユーゲント・フェストシュピール・トレッフェン

1961年8月、25歳の石井眞木の年譜には次のように書かれています。 バイロイトの「国際ユーゲント・フェストシュピール・トレッフェン」に参加(《4つのバガテレン》op.3の演奏/ヴァイオリン:浦川宜也/ピアノ:石井眞木)。 この「国際ユーゲント・フェス…

石井眞木と日独現代音楽祭/パンムジーク・フェスティヴァル/東京の夏音楽祭

『西の響き・東の響き:石井眞木の音楽』の年譜から、日本での音楽祭との関わりを抜粋しました。 西暦(年齢)音楽祭との関わり 1967(31)2月「第1回日独現代音楽祭」(東京ドイツ文化研究所主催)の企画構成、開催を行う(入野義朗、福島和夫、諸井誠と共同で…

第2回日中友好合作現代音楽祭in東京/北京2004 室内楽演奏会

2004年の日中友好合作現代音楽祭では3回の室内楽演奏会が開催されました。演奏された曲目と出演者の一覧です。 石井眞木企画原案 古楽同源・新楽共創 第2回日中友好合作現代音楽祭in東京/北京 2004 2004年10月5日(火)室内楽演奏会1(東京・台東区ミレニ…

石井眞木と『交響譚詩』

伊福部昭古希記念交響コンサートのプログラムに、弟子の作曲家たちから古希によせるメッセージが掲載されています。その中の石井眞木先生のメッセージから。 釈迦の手のひら 石井眞木 十代後半、私が最も多く聴いた作曲家の一人は〈伊福部昭〉である。親父(…

石井眞木『幻影と死』

石井眞木最後の作品のスコア。縦33cm x 横15cm。61ページ。 交響詩「幻影と死」オーケストラのための(2002)Op.125 / 石井眞木 = Symphonic poem "Illusion and death" for full orchestra (2002) Op. 125 / by Maki Ishii この作品は、「平家物語」を内容…

2013-06-08の練習日記、あるいは陳明志『御風飛舞』の読み方と意味

今日は練習の時に隣の中国語に堪能なビオラお嬢に、『御風飛舞』の読み方を教えてもらいました。楽譜にはpinyin(ピンイン=中国語の発音表記)の” yù fēng fēi wŭ ”が書かれていますが、実際の発音は見ただけではよくわかりません。教わったのを書いてみると…

石井眞木指揮『シンフォニア・タプカーラ』

東京文化会館のリハーサル室を利用しているアマチュア・オーケストラが年に一度合同で出演していた演奏会です。 第7回オーケストラ・フェスティバル−日本の管弦楽− 1990年11月18日(日)午後1時開演 東京文化会館大ホール <プログラム> 伊福部昭:交響譚詩…