ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ドナルド・キーン著『戦場のエロイカ・シンフォニー』

日本国籍を取って日本に移住すると宣言した日本文学研究者ドナルド・キーン(Donald Keene, 1922-)氏の最近作です。新聞の書評で見て思わず本屋に走り、一気に読み終えました。元外交官の小池政行氏との対談を本にしたもので、対談は昨2010年11月に3回に渡…

バレエ『呪縛(印度)』

バレエ『呪縛』の初演プログラム冊子を縁あって入手することができました。初演は1940年3月27〜29日歌舞伎座にて、貝谷八百子バレエ団第3回公演です。内容を編集したものを下記に載せます。[ ]内は補記、旧漢字旧かなは新字に直してあります。 バレエ 呪縛 …

芥川也寸志『ヒロシマのオルフェ』CD評(その2)

『ヒロシマのオルフェ』のCD評が「オーディオ・ベーシック(Audio Basic)」60号=2011Autumn(共同通信社、2011年10月1日)(p295)に掲載されました。「High Quality Sound Disc」という連載のClassical Music欄で、評者は貝山知弘さん。佐村河内守『HIROS…

火曜の会議

今日も打ち合わせです。本番まであとひと月、練習や当日のこと、プログラム冊子の準備などたくさん話し合うことがあります。土曜の練習と平日の打ち合わせと、会社にふたつ入っているみたいです。

ニッポニカのFacebook

このたびFacebookに「芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ」ページが新しく登場しました。URLは次の通りです。http://facebook.com/153340144753131 あるいは「Facebook ニッポニカ」で検索していたくこともできます。 これから様々な情報が掲載さ…

2011-09-24の練習日記

弦楽器の分奏ではトレーナーに中島先生を迎えてオーケストラの基本的な奏法を再確認しました。『おほむたから』にはマーラーの作品を思わせる表現がたくさんでてきますが、「クレッシェンド、ディミニエンドをきちんと、特にディミニエンドではそこから表に…

2011-09-24(土)の予定

今回は弦と管に分かれての練習です。その前にヴィデオ鑑賞会があります。 ■16:00〜 G-Plaza・第1ホール 山田一雄先生追悼TV番組ヴィデオ鑑賞会 (1)NHKの追悼番組:生涯をつづった映像とN響『ジュピター』の指揮 (2)「題名の無い音楽会」:『若者のうた…

山田一雄『一音百態』「楽団プロメテ」結成

2歳年上の作曲家吉田隆子とは、ともに橋本國彦先生に作曲をならったのでした。先生は音楽の才能もさることながら、人間としてもダンディな人でした。理論より実践を重んじ、面倒な理屈抜きにどんどん作曲させられました。 音楽、というのは、極めて抽象的な…

山田一雄『一音百態』「楽団創生」を結成

研究科を終了後、さらに学校に残って作曲と指揮法を学びながら、お茶の水にある東京音楽学校分教場で講師に就きました。また音楽の文化活動サークルで知り合った才媛の吉田隆子さんといっしょに活動するようになりまいsた。 「これからの日本の音楽を素晴ら…

『HIROSHIMA』と『ヒロシマのオルフェ』

『ヒロシマのオルフェ』の1日後に出た話題のCDを聴きました。まことに力強くスケールの大きく、そして美しい音楽が現代の日本で生まれたことに心を動かされました。演奏している東京交響楽団のメンバーの感動が直に伝わってきます。 佐村河内守(さむらごう…

クルト・ザンデルリンク(1912-2011)

18日に指揮者ザンデルリンクが亡くなったというニュースが流れていました。山田一雄先生(1912-1991)と同じ年の生まれでした。”Berliner Morgenpost”紙の記事をご紹介します(拙訳)。 クルト・ザンデルリンク - 最後の偉大な指揮者 2011年9月18日日曜日15…

2011-09-18の練習日記

田中良和先生の指揮で山田作品。初めてなので最初はどぎまぎしていましたが、音楽の具体的なイメージが次々に示されてオーケストラの音が伸びていきました。「『若者』の出だしは若い山田青年がすごい勢いで駆け抜けていき、トランペットのパッパパッで振ら…

2011-09-18の予定

いよいよ田中先生の練習が始まります。 場所:T-West(要譜面台) 時間:18:15〜21:15 指導:田中良和先生 曲順:若者→おほむたから→木曾 写真はハロッズのチョコレートの隣に置かれたドリアンパイ。マレーシア帰りのチェリストのお土産でした。

山田一雄『一音百態』「印象深い信時先生」

音楽学校を卒業してそのまま研究科に進み、合計8〜9年ほど学校に籍を置きました。そのときに出会った信時先生はとても印象深い先生でした。 若き日にドイツに留学された先生の作曲法は、当時の音楽学校のほとんどすべての先生がそうであるように、古いドイ…

山田一雄『一音百態』ビリ入学が首席で

実技の点が悪くてビリで入学した東京音楽学校でしたが、いろいろな音楽活動を続ける中で、ほかの人とは違う何かを持っていることにうすうす気がついてきました。 伴奏を依頼してくる友人たちも、そう感じていたフシがあり、こうした思いは、学校を卒業するこ…

山田一雄『一音百態』感無量「Shizukaに捧ぐ」

4年生になると、ピアノ科の先生がそれまでの日本人教師から、ユダヤ系ロシア人のレオ・シロタ先生になり、先生に師事するかたわら自作の曲をたくさん書いていました。 そしてこのころ、友人たちのピアノの伴奏を引き受け、オーケストラでは演奏しないような…

芥川也寸志『ヒロシマのオルフェ』のCD評(その1)

ただ今発売中の『レコード芸術』9月号(音楽之友社)の「新譜月評:現代曲」に、『ヒロシマのオルフェ』のCD評が掲載されています。ありがたいことです。 このCDですが、先日英国に3枚持参しましたので、同じ会議に出席していたオックスフォード大学図書館…

イギリスの音楽

4日から英国へ行きまして今日12日に帰国しました。往復のBritish Airwayの機内で、せっかくなのでヴォーン・ウィイアムズやヘンリー・パーセルなどイギリスの音楽を聴いてきました。昨年のPromsの番組があり、合唱曲や歌曲などもやっていました。一昨日はテ…

2010-09-10の予定

指導:柴山先生 場所:Z-Sozokan(譜面台不要) 時間:18:15〜21:15 おほむたから→木曾→呪縛

大木惇夫/佐藤眞のカンタータ『土の歌』

深井史郎作曲『平和への祈り』の作詩者は大木惇夫ですが、大木の作品『大地讃頌』が含まれる『土の歌』の全曲演奏会があります。 30周年記念けやき平和チャリティコンサート大木惇夫作詩/佐藤眞作曲 カンタータ『土の歌』(1962年)全曲(ピアノ版)ほか 「…

鈴木秀美のガットサロン

来年4月に指揮していただく鈴木秀美先生の演奏会です。 鈴木秀美のガットサロン第4回 〜オリジナル楽器で聴く珠玉の室内楽〜 2011年9月11日(日)14時半開演Hakuju Hall(東京メトロ千代田線代々木公園駅、小田急線代々木八幡駅徒歩5分) 出演:菅…