ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

片山杜秀の語る安部幸明、あるいはチェレプニン・伊福部との相克

安部幸明作品CDの片山杜秀さんの解説、あんまり字が細かいので拡大コピーして読んだら面白いのなんの。練習を重ねてきた時期に読んだので、一つ一つの言葉の意味が実によく理解できます。後半部分をまとめてみました。 ・安部の名が世に出たのは、「小組曲」…

安部幸明自伝(まとめ)

クリティーク80編の「現代日本の作曲家」シリーズ5に掲載の自伝からの抜粋編集をまとめました。 第1章 音楽にすすむまで 第2章 よき時代の東京音楽学校 第2章 よき時代の東京音楽学校(つづき) 第3章 軍隊生活 第4章 戦後の生活(1) 第4章 戦後の生活(…

安部幸明自伝(その10・最終回)

クリティーク80編の「現代日本の作曲家」シリーズ5に掲載の自伝からの抜粋編集です。 第5章 ようやく作曲三昧 30年近くの広島・京都での教員生活でしたが、東京から通っていたそうです。70代になり体調も安定し、1980年から1992年にかけて弦楽四重奏曲10番…

安部幸明自伝(その9)

クリティーク80編の「現代日本の作曲家」シリーズ5に掲載の自伝からの抜粋編集です。 第4章 戦後の生活(5)「シンフォニエッタ」初演 1965年に日フィル委嘱の『シンフォニエッタ』が初演(指揮:渡邊暁雄)、レニングラード、ワシントンDCでも演奏されま…

安部幸明自伝(その8)

クリティーク80編の「現代日本の作曲家」シリーズ5に掲載の自伝からの抜粋編集です。 第4章 戦後の生活(4)現音と外遊 『交響曲第2番』を発表した1960年に、日本現代音楽協会の委員長に選出され、1963年まで務めました。ソ連作曲家同盟との交流が始まり、…

CD「池野成の映画音楽」

池野成の映画音楽作品のオリジナル・マスターテープをデジタル化したCDが、出口寛泰さんのSalidaから出ました。 池野成の映画音楽 = Sei Ikeno works for film Salida DESL-007 2014.8.13 曲目: ■牡丹燈籠(1968) = The bridge from Hades 監督:山本薩夫 …

安部幸明自伝(その7)

クリティーク80編の「現代日本の作曲家」シリーズ5に掲載の自伝からの抜粋編集です。 第4章 戦後の生活(3)京都市立音楽短大 1954年秋に、広島のエリザベトから京都市立音楽短大の教授に転じました。この大学は美術学校として1880年に創立され、1952年に…

安部幸明自伝(その6)

クリティーク80編の「現代日本の作曲家」シリーズ5に掲載の自伝からの抜粋編集です。 第4章 戦後の生活(2)行くべきと思った広島 1952年(昭和27)の夏だったと思う、神田の本屋街で、上野の教授だった音楽学者の遠藤宏先生に何年かぶりに出会った。話の…

さあ今日は練習です

安部幸明が仕事をしていたアーニーパイル劇場についての本を手に入れたので読みだしたら面白くてとまりません。ま、これについては追々書くとして、今日の夜は練習。今年の夏には楽器を調整にだし、ニスのはがれていたところを塗ってもらい、弦をとりかえ、…

アーニーパイル劇場と安部幸明と深井史郎

先日有楽町で時間がちょっと空いたので、帝国ホテルの方へ行ったら東京宝塚劇場のネオンがみえてきました。そうだ、ここは占領期にアーニーパイル劇場だったのだと思いだしました。隣にあった日東紅茶のサロンでは、1937年ころ深井史郎たちが作品発表会をし…