ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

石井眞木『幻影と死』

 石井眞木最後の作品のスコア。縦33cm x 横15cm。61ページ。

交響詩「幻影と死」オーケストラのための(2002)Op.125 / 石井眞木 = Symphonic poem "Illusion and death" for full orchestra (2002) Op. 125 / by Maki Ishii


 この作品は、「平家物語」を内容とした拙作のバレエ「梵鐘の聲」(全3幕/上演時間:正味2時間)を基に再構成したもので、いわゆるバレエの場面、場面の音楽を接続した「バレエ組曲」ではない。
 これは、平安末期に権力の頂点に登りつめ、栄華に溺れ、その地位を脅かされ死を迎える平家の武将−平清盛の「幻影と死」をテーマとして凝結し、新たに手を加えて創造した「交響詩」である。
 2002年夏 石井眞木


楽器編成:3管、5人の打楽器奏者、ハープ、弦5部
演奏時間:ca. 20'20"