ニッポニカ第44回演奏会は、「ヨーロッパ辺境の音楽・その先に」というタイトルです。ハンガリーの作曲家バルトークの作品と、彼の音楽に影響を受けた小倉朗、そして間宮芳生の作品を演奏します。
3人の作曲家のうち小倉朗はなじみの薄い作曲家だと思いますので、参考文献をたよりにWikipediaの記事を拡充しておきました。戦前には深井史郎、菅原明朗、池内友次郎という師たちからフランス近代の音楽にまず浸り、その後ローゼンシュトックの薫陶を受けてドイツ音楽の伝統にどっぷりつかっていました。そうして得たものから作曲した作品を、戦後まもなくすっぱり破棄してしまいます。その上で見出したバルトークが、小倉の音楽にどのようにはいりこんでいったのか、リハーサルを重ねる中でだんだん輪郭が見えてきています。
バルトークについては人も作品もWikipediaに既に詳しく載っていますが、あとの3曲は詳しい情報がなかったので、記事を出しておきました。参考になさってください。
- 小倉朗:管弦楽のための舞踊組曲(1953) - Wikipedia
- 小倉朗:ヴァイオリン協奏曲(1971) - Wikipedia
- 間宮芳生:オーケストラのための2つのタブロー'65 (1965) - Wikipedia
■参考