２週間ほど前に本郷あたりを歩いていたら立原道造記念館というのがあり、思わずはいって詩集を一冊買ってきました。安藤元雄編『立原道造詩集』（芸林書房、2002）というその本を今日初めてひもといたところ、「旅人の夜の歌」という詩が飛び込んできました。…

日曜日の演奏会プログラムです。『王道楽土の交響楽』の著者岩野裕一さんの寄稿、『寒帯林』の楽譜発見についての伊福部極さんの文章など、濃い内容です。 ◆書誌データ 「日本近代音楽館」へのオマージュ : オーケストラ・ニッポニカ第18回演奏会 オーケスト…

今日は長崎の平和祈念式典をテレビで見ました。これまで見た記憶がないので、広島とはまた違った風景に初めて気がつきました。最後の方で歌われた『千羽鶴』という合唱曲は、1995年に公募作の中から選ばれたという歌詞に作曲されたものです。その歌詞と曲が…

昨日は暑い中たくさんのみなさまにご来場いただき、演奏会を無事終えることが出来ました。ありがとうございました。ニッポニカの演奏をあんなにたくさんの方に聴いていただいたのは初めてです。日比谷公会堂のレトロな雰囲気もなかなかでした。 打ち上げでは…

いよいよ最後の練習、GP（ゲネプロ＝Generalprobe)です。会場は先週末と同じ、夏目漱石が在籍していたという由緒ある小学校です。 場所：K-elementary school（要スリッパ） 時間割：16:30-17:00 打楽器搬入〜会場セッティング 17:00-17:30 「平和への祈り」…

先月同窓会がひとつあり、お父上が諸井三郎や中原中也と交流のあったという大先輩のお話をうかがいました。ニッポニカでは2005年の第8回演奏会で、中原中也の詩に諸井三郎が作曲した作品を演奏しています。これもご縁と思い、今回の演奏会のご案内を差し上げ…

広島市の平和公園には大木淳夫の詩碑がありますが、広島にはもう一箇所、比治山にも大木の詩碑があるそうです。比治山といえば、ABCCがあったところです。大江健三郎も『ヒロシマ・ノート』の中でこのABCCに触れています。『ヒロシマのオルフェ』にでてくる…

『平和への祈り』の詩を書いた大木惇夫は、歌人今井邦子の導きでキリスト教に入信しました（『緑地ありや』第６章）。このブログを読んだ隣のおじさんビオラから、びっくりする話を聞きました。それによると、この今井邦子が1905年に洗礼を受けたのは、フィ…

昨晩は本番前の打ち合わせも最後で、当日と前日の練習の細かな点を確認しました。その後は深井作品と伊福部作品について談論風発のひとときを過ごしました。『平和への祈り』は第3部から第4部がクライマックスだとか、いや第5部の二重フーガもすばらしいとか…

練習の時となりの青年ビオラY君がやってきて、「僕の中学校の校歌って、大木惇夫の作詞で、歌い出しが“みどり”で始まりましたよ」と教えてくれました。 緑の峡に 湧く清水 うけてすがしく かがよへる わが学び舎に 誇りあり これは福島県いわき市立平第三中…

小山清茂（1914-2009）の個展です。プログラムの冒頭にある芥川也寸志の挨拶文を引用します。 「日本の土の匂いを伝える作曲家」小山清茂はよくそう云われる。彼は、わが国の民族音楽の旋律やリズムを、自作の素材として大胆に使うので、そう言われるのも無…

昨日発見したなぞの「ビオラ印」を検索したところ、小西和夫社長の「コニ・ビオラ」という会社であることがわかりました。ウェブサイトを貼り付けておきます。小西さんはきっとビオラ奏者に違いありません。 株式会社コニ･ビオラ http://www.koniviola.com/

『平和への祈り』は午後の合唱の練習の成果か、歌の部分がいっそうよく聴こえてきました。ソリストのはいるところは、第１部がバス、第２部がソプラノ、第３部はオーケストラのみ、第４部がテノールとアルトで、後半に４人の重唱が入ります。第５部は合唱の…

今日も昨日と同じ会場です。 場所：K-elementary school（要スリッパ！） 時間： 15:00-17:00 合唱練習 17:30-19:45 『平和への祈り』 20:00-21:00 『寒帯林』 21:00- 会場片付け

本名マエストロがみえて、ソリスト・合唱が加わっての初練習でした。『平和への祈り』は歌の入らない第３部以外をやりました。一月前より更に落着いたテンポ設定でしたので、じっくりと音楽を作り上げることが出来ました。途中から遠くのほうで花火の音がし…