ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

有元利夫展へ行きました

 東京都庭園美術館で開催中の「有元利夫展」に行ってきました。1987年にその存在を知ってから、展覧会図録を探してみたのですが、入手できずにいました。新潮社のカレンダーに有元の絵が使われているのがわかり、3年くらい買いためて家の壁にはって毎日眺めていたものです。1年分12枚x3年=36枚の小さな絵は、不思議な安らぎの空間を作ってくれていました。
 展覧会場にはいると、いきなり『花降る日』(1978年安井賞特別賞)の本物が出迎えてくれました。想像していたよりずっと大きく、わざと風化したかのような表面の風合いがよくわかりました。代表作の多くはカレンダーになっていましたが、卒業作品の『私にとってのピエロ・デラ・フランチェスカ』(10点連作のうち5点を展示)は初めて観ました。才能のほとばしる作品に圧倒され、東京藝術大学がこの卒業制作を買い上げたというのもよくわかりました。
 図録を入手しましたので、東京都現代美術館美術図書室のデータを参考にして詳細を載せておきます。

有元利夫展 : 天空の音楽 : 没後25年 / イデア・ジャポン 編
  イデア・ジャポン, 2010.1
  127p(おもに図版) ; 22cm
  注記: 展覧会カタログ ; 会場・会期: 郡山市立美術館 (2010.01.30. - 2010.03.22. 主催:郡山市立美術館), 東京都庭園美術館 (2010.07.03. - 2010.09.05. 主催:東京都歴史文化財団東京都庭園美術館, 産経新聞社. 後援: 東京都. 年間協賛: 東京ガス, 戸田建設) ; 協力: 三番町小川美術館 ; 英文書名:Toshio Arimoto : a celestial music ; 装丁: ケース入り ; ケースの絵は『花降る日』 ; 表紙の絵は『ささやかな時間』 ; 裏表紙の絵は『Polonaise』
  内容細目: 有元利夫に思う / 千足伸行
   図版[絵画(タブロー)]
     [版画]
     [立体:塑造・乾漆・木彫・陶芸]
   有元利夫[著作]
     音楽と絵画のはざま
     古典との出会い
     浮遊すること
     ひとりの舞台
     風化:時間との共同作業
     消す男
   有元利夫のこと / 有元容子 著
   アトリエ風景
   年譜
   展覧会歴
   参考文献
   出品リスト

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