ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

エトセトラ

オーケストラの楽器の横顔

芥川也寸志の翻訳した『絵本ワニのオーケストラ入門』から、各楽器の自己紹介を抜書きしてみました。 ♪弦楽器のなかまたち ヴァイオリン:私だけで、なにもかもやれるんですから―と私は思ってるんですがね。 ヴィオラ:私の方がずっとすぐれていることを、わ…

字幕!

『ヒロシマのオルフェ』は日本語のオペラですが、字幕をつけようということになり、現在大車輪で作成中です。一回に出せる文字が最大16字x2行=32文字なので、台本をそれに合わせて細切れにして指示番号をいれていく作業です。指示番号はスコアにも書き込ん…

第17回演奏会プログラム冊子

ニッポニカの演奏会で配布しているプログラム冊子は、日本人作品に関する情報が満載です。今回も演奏する曲についてはもちろん、芥川也寸志の未公開書簡・写真、年譜、作品目録など、60ページ近い冊子になりました。本日怒涛の編集作業がようやく終り入稿し…

楽器運び

ニッポニカには楽器倉庫が無いので、大型のコントラバスは毎回自宅から自動車で運んでいます。最大4本乗せることができますが、今回の演奏会では練習用のティンパニも2つ乗せているので、コントラバス3本とバス椅子3個とティンパニ、という組み合わせで毎回…

オルフェごっこ

『ヒロシマのオルフェ』の台詞をもじった「オルフェごっこ」が今オーケストラの中ではやっています。使われる台詞はたとえば ・あそんでいかない?(第一場) ・さわってみてくれよ、ぼくの胸に(第二場) ・わからない 聞こえないのよ、あなたの声が。(第…

『ヴェトナム新時代』

本名マエストロはヴェトナム国立交響楽団の音楽監督をされている関係で、ニッポニカは2007年11月にハノイ公演を行いました。それ以来すっかりヴェトナムづいている私は、ヴェトナムに関する本を少しずつ読んできています。その中で出会った坪井善明著『ヴェ…

サックス登場

大江健三郎の初期の短編には、ジャズの演奏場面が何度か登場します。当時よく聴きにいっていたのかなと想像しますが、『ヒロシマのオルフェ』でもアルトサックスとテナーサックスが大活躍します。写真は今回の奏者お二人で、左がアルト(マウスピースの先が…

「鈴木秀美と仲間たち」聴きました

本日Hakuju Hallにて、珠玉の室内楽を聴いてきました。特にシューベルトの八重奏曲はすばらしく、至福の時間を過ごすことが出来ました。時間も空間も国籍も軽々と乗り越えたアンサンブルはまさにブラボーです。 終演後鈴木秀美さんに、持参した本へサインを…

土曜日の図書館

昨日は「芥川書誌」作成のために借りてきた何冊かの本を近くの図書館へ返しにいきました。手元に無かった本は古書店サイトに出ていれば購入してきたのですが、出品されていなかったりあまりに高価だったものは東京都公立図書館横断検索サイトで検索し、近く…

ミュートのはなし・その4 弦楽器

弦楽器のミュートは、弦を支えている駒に装着してその響き具合を変化させます。いろいろな形・大きさ・材質のものがあります。しかし金管楽器と違って、作曲家は曲の中のミュートを「つける」箇所と「はずす」箇所を指定するだけで、材質や大きさを問うわけ…

「鈴木秀美と仲間たち」コンサート案内

ニッポニカ第15回演奏会で指揮をしてくださった鈴木秀美さんのコンサートです。来週は打ち合わせが水曜になったので、晴れて聴きにいけます。 鈴木秀美と仲間たち『鈴木 秀美 “究極の室内楽”』 ベートーヴェン 七重奏曲 変ホ長調 op.20 シューベルト 八重奏…

ミュートのはなし・その3 トランペット

トランペット奏者一人が持っているミュートをみんな出してもらいました。一番左の小さいのは今回使わないそうですが、あとはみんな使うとのこと。何十年もオーケストラで弾いていますが、後の金管楽器がこんなに何種類もミュートを使い分けているなんて、初…

映画『黒いオルフェ』

31日の夜テレビで『黒いオルフェ』を観ました。1959年に公開されたこの映画はフランス・ブラジル・イタリア合作とのことですが、舞台はブラジルのリオ・デジャネイロ。熱狂的なカーニバルの前日から、宴の終わった翌朝までの物語。カーニバルの喧騒の中で恋人…

ミュートのはなし・その2

今回はホルンのミュートの写真です。4人のホルン奏者も2種類のミュートを使っています。このほかに手を朝顔の中に差し込んで奏する部分もあります。演奏会ではホルン奏者の右手にもご注目ください。

教文館にまた行きました

昨日また教文館へ行き、芥川先生編集の『歌の絵本』を買いました。これには「ふるさと」から「箱根八里」まで、日本の唱歌32曲が楽譜付きで載っています。我が家の息子たちはこの本の歌を聴いて育ちました。今回は近頃子どもが生まれた友人のために入手した…

『細雪』を観ました

昨日人形町の明治座にて、谷崎潤一郎『細雪』の公演を観ました。高橋恵子ほか豪華キャストで、優雅な谷崎の世界にしばし遊ぶことができました。プログラム冊子に引用掲載されていた谷崎のメッセージ冒頭は次の通りです(現代仮名遣いに直しました)。戦争に…

コレペティトール

昨日歌の練習のはなしを書いたところ、コレペティトールの説明が不十分とご指摘いただきました。コレペティ(と日本風に略します)はただ単にピアノ伴奏するだけではなくて、スコアを全部読んできて各ソリストやオケとの絡み、歌い方などの稽古をつける人だ…

ミュートのはなし

今回の演奏会では、金管楽器が多種多様のミュートを使用します。ミュートは一般に「弱音器」と翻訳されていますが、音を「弱くする」というよりも、「音質を変える」という役割のほうが大きいです。「変音器」ともいいます。 以下は某トロンボーン奏者からの…

火曜の銀座

毎週火曜日の夜には銀座の某喫茶店でニッポニカの運営の打ち合わせがあります。その前に4丁目の教文館を覗くのが私の楽しみです。今日は6階の子どもの本のみせ「ナルニア国」へ行って絵本を1冊買いました。しかし今日のメインは2階の一般書の売り場で、注文…

Twitterデビュー

昨日は新年会がVnのK邸であり、たくさんのメンバーが集いました。話題のひとつは昨日別のVnメンバーが始めたTwitterでのニッポニカ紹介。「ツイッターって何?」というおじさんもいましたが、「なかなか面白いんじゃない」という若者の声もあり。 美味しいお…