ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

ミュートのはなし・その4 弦楽器

弦楽器のミュートは、弦を支えている駒に装着してその響き具合を変化させます。いろいろな形・大きさ・材質のものがあります。しかし金管楽器と違って、作曲家は曲の中のミュートを「つける」箇所と「はずす」箇所を指定するだけで、材質や大きさを問うわけではありません。
楽器が大きくなればミュートも大きくなります。写真は左からバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスのミュートで、曲の途中でつけたりはずしたりしています。たとえば今回の『月』の1曲目では、最初は全ての弦楽器がミュートをつけていますが、すぐにはずしますので、音色の変化にご注目ください。