片山杜秀さんのNHKFM「クラシックの迷宮」で、深井史郎の『パロディ的な四楽章』(1936)がとりあげられました。もともと『五つのパロディ』として1933年に作曲されたものの改作ですが、放送ではこの改作について、1936年に来日した指揮者ヨーゼフ・ローゼンシュトックとの関係に引き寄せて読み解いているのはさすが片山さんでありました。1940年の皇紀二千六百年に作曲された『創造』も一部放送され、1998年の新交響楽団での演奏を思い出しました。戦後の深井作品として日本民謡が放送されましたが、ここはぜひカンタータ『平和への祈り』をやっていただきたかったと思います。
クラシックの迷宮
2019年9月28日(土) 午後9時00分~ 午後10時00分
▽深井史郎の“5つのパロディ”~NHKのアーカイブスから~■深井史郎:作曲「“パロディ的な4楽章” から 第1楽章“ファリャ”、第2楽章“ストラヴィンスキー”」
(管弦楽)ロシア・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)ドミートリ・ヤブロンスキー(6分32秒)<NAXOS 8.557688J>
■深井史郎:作曲「“5つのパロディ” から 第3曲“マリピエロ”」
(管弦楽)交響管弦楽団、(指揮)山田和男(一雄)(4分19秒)<※1959年7月12日“現代の音楽”にて放送 ~NHKのアーカイブスから~>