全音楽譜出版社主催のコンサートに行きました。チラシと反対の曲順で、まずは天上の声に魅せられた薮田作品。一転して地上の喧騒の中で描かれる世界各地の音の風景を味わった、2本のサキソフォンによる金子作品。硬質なフルートから流れ出るゼリー状の蜜の西村作品。3本の譜面台を立てて舞台空間を縦横に濃密な響きで満たしたヴァイオリンの新実作品。そしてハーモニカの可能性を極限まで追求した池辺作品。今生まれたばかりの音楽を心行くまで楽しみました。全音がこのコンサートシリーズを26年も継続していることは誠に快挙だと思います。サキソフォンの大石さんとフルートの若林さんが、紙の楽譜でなくタブレットを操作して演奏されていたのも新鮮でした。ロビーにはチラシ絵の原画が展示されていました。
四人組とその仲間たち
室内楽コンサート 現代日本の作曲家
全音現代音楽シリーズ その26
《しなやかな戯れ》
■過去のコンサート記録: