ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2011-01-01から1年間の記事一覧

『詩と音楽』創刊号

『もう直き春になるだらう』は、1937年(昭和12年)に結成された詩人と作曲家のグループ「ポム・クラブ」の第3回演奏会で発表された作品です。その演奏会の内容がそっくり掲載されている雑誌『詩と音楽』の内容を載せておきます。前半18ページが詩と作者の言…

芥川也寸志『ヒロシマのオルフェ』CD評(その3)

オペラ『ヒロシマのオルフェ』CD評が「音楽現代」10月号の新譜評(p133)に推薦盤として掲載されています。評者は西耕一さんです。 CD評(その1)はこちら http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20110914 (その2)はこちら http://d.hatena.ne.jp/nippon…

安西冬衛『軍艦茉莉』

安西冬衛が詩作をした大連は、1900年頃にロシアが進出して開発した街でした。パリを模して中心の大広場から放射状に道路がのびていく都市計画が立てられました。1904-5年の日露戦争に勝った日本はこの地を手に入れ、多くの建築家が海を渡り大規模な都市造り…

城左門と安西冬衛

城左門(1904-1976)の詩集『終の栖』(1942)に収められている詩に「九夢」というのがありました。冒頭を引用します。 九夢 ――ねえ、叔父さん と、九ツになる姪が云ふのだつた、 おかつぱ頭を、おしやまに傾けて、 ――日本海をねえ、――え?日本海を? 蝶々が…

2011-10-01の練習日記

『もうじき春になるだらう』と『日本の歌』から。「歌詞はパート譜に書いてありますか?」と田中先生。あ、来週までに書いておかなければ。「ここはこういう歌詞だから、そういう風に弾いてください」というところがいろいろありました。『春』では「三月廿…

2011-10-01(土)の予定

今日から10月、本番まであと一か月を切りました。 場所:T−Hall(牛込)(要譜面台) 時間:18:15〜21:15 指導:田中先生 曲順:春、日本→呪縛→おほむたから

ドナルド・キーン著『戦場のエロイカ・シンフォニー』

日本国籍を取って日本に移住すると宣言した日本文学研究者ドナルド・キーン(Donald Keene, 1922-)氏の最近作です。新聞の書評で見て思わず本屋に走り、一気に読み終えました。元外交官の小池政行氏との対談を本にしたもので、対談は昨2010年11月に3回に渡…

バレエ『呪縛(印度)』

バレエ『呪縛』の初演プログラム冊子を縁あって入手することができました。初演は1940年3月27〜29日歌舞伎座にて、貝谷八百子バレエ団第3回公演です。内容を編集したものを下記に載せます。[ ]内は補記、旧漢字旧かなは新字に直してあります。 バレエ 呪縛 …

芥川也寸志『ヒロシマのオルフェ』CD評(その2)

『ヒロシマのオルフェ』のCD評が「オーディオ・ベーシック(Audio Basic)」60号=2011Autumn(共同通信社、2011年10月1日)(p295)に掲載されました。「High Quality Sound Disc」という連載のClassical Music欄で、評者は貝山知弘さん。佐村河内守『HIROS…

火曜の会議

今日も打ち合わせです。本番まであとひと月、練習や当日のこと、プログラム冊子の準備などたくさん話し合うことがあります。土曜の練習と平日の打ち合わせと、会社にふたつ入っているみたいです。

ニッポニカのFacebook

このたびFacebookに「芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカ」ページが新しく登場しました。URLは次の通りです。http://facebook.com/153340144753131 あるいは「Facebook ニッポニカ」で検索していたくこともできます。 これから様々な情報が掲載さ…

2011-09-24の練習日記

弦楽器の分奏ではトレーナーに中島先生を迎えてオーケストラの基本的な奏法を再確認しました。『おほむたから』にはマーラーの作品を思わせる表現がたくさんでてきますが、「クレッシェンド、ディミニエンドをきちんと、特にディミニエンドではそこから表に…

2011-09-24(土)の予定

今回は弦と管に分かれての練習です。その前にヴィデオ鑑賞会があります。 ■16:00〜 G-Plaza・第1ホール 山田一雄先生追悼TV番組ヴィデオ鑑賞会 (1)NHKの追悼番組:生涯をつづった映像とN響『ジュピター』の指揮 (2)「題名の無い音楽会」:『若者のうた…

山田一雄『一音百態』「楽団プロメテ」結成

2歳年上の作曲家吉田隆子とは、ともに橋本國彦先生に作曲をならったのでした。先生は音楽の才能もさることながら、人間としてもダンディな人でした。理論より実践を重んじ、面倒な理屈抜きにどんどん作曲させられました。 音楽、というのは、極めて抽象的な…

山田一雄『一音百態』「楽団創生」を結成

研究科を終了後、さらに学校に残って作曲と指揮法を学びながら、お茶の水にある東京音楽学校分教場で講師に就きました。また音楽の文化活動サークルで知り合った才媛の吉田隆子さんといっしょに活動するようになりまいsた。 「これからの日本の音楽を素晴ら…

『HIROSHIMA』と『ヒロシマのオルフェ』

『ヒロシマのオルフェ』の1日後に出た話題のCDを聴きました。まことに力強くスケールの大きく、そして美しい音楽が現代の日本で生まれたことに心を動かされました。演奏している東京交響楽団のメンバーの感動が直に伝わってきます。 佐村河内守(さむらごう…

クルト・ザンデルリンク(1912-2011)

18日に指揮者ザンデルリンクが亡くなったというニュースが流れていました。山田一雄先生(1912-1991)と同じ年の生まれでした。”Berliner Morgenpost”紙の記事をご紹介します(拙訳)。 クルト・ザンデルリンク - 最後の偉大な指揮者 2011年9月18日日曜日15…

2011-09-18の練習日記

田中良和先生の指揮で山田作品。初めてなので最初はどぎまぎしていましたが、音楽の具体的なイメージが次々に示されてオーケストラの音が伸びていきました。「『若者』の出だしは若い山田青年がすごい勢いで駆け抜けていき、トランペットのパッパパッで振ら…

2011-09-18の予定

いよいよ田中先生の練習が始まります。 場所:T-West(要譜面台) 時間:18:15〜21:15 指導:田中良和先生 曲順:若者→おほむたから→木曾 写真はハロッズのチョコレートの隣に置かれたドリアンパイ。マレーシア帰りのチェリストのお土産でした。