ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2011-01-01から1年間の記事一覧

深尾贇之丞『詩集 天の鍵』

『日本の歌』の作詩者深尾須磨子(ふかお・すまこ、1888-1974)は、夫の深尾贇之丞(ふかお・ひろのすけ、1886-1920)が亡くなった後に与謝野晶子にすすめられて夫の遺稿集である『詩集 天の鍵』(アルス、1921)を出版しました。そこには贇之丞の詩27作品と…

2011-10-23の練習日記

ソプラノの山田英津子さんがいらっしゃって、指揮の田中先生と綿密に打ち合わせながら練習が進みました(写真)。『もう直き春になるだらう』の優しい歌詞(城左門の詩は優しいというよりずいぶん大人びています)から一転して、深尾須磨子の『日本の歌』の…

2011-10-22の練習日記

今日から打楽器がいろいろ揃っての練習になりました。『呪縛』の第一楽章でさっそく鐘がなりました。「鐘」は「カンパネラ」とか「チャイム」とか「テューブラーベル」とかいろいろと言い方がありますが、写真の真ん中にある楽器です。(もっともいわゆる「…

2011-10-22(土)と23(日)の予定

本番まであと1週間になりました。♪10/22(土)18:15〜21:15 田中先生 曲順:呪縛1、3、4→若者→おほむたから ♪10/23(日)18:15〜21:15 田中先生 曲順:春、日本、呪縛2→木曾→おほむたから 山田英津子さんにお越し頂きます。 会場(2日とも):Y-Hall(曳舟)(要…

深尾須磨子

『日本の歌』の詩を書いた深尾須磨子(ふかお・すまこ、1888-1974)については、『笛吹き女』をやったときにいろいろ調べました。 昭和九年の交響曲シリーズその1 http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20100818/1282133933 前半生の概略を載せておきます。…

第20回演奏会曲目楽器編成一覧(改訂版)

8月23日に出した楽器編成表の訂正版です。♪大管絃楽の為の小交響詩「若者のうたへる歌」 1937 【楽器編成】Pic、2Fl、2Ob、C-Ang、2Cl、B-Cl、Alt-Sax、2Fg、C-Fg、4Hr、3Tp、3Tb、Tub、Tim、BD、2Cym、SD、Tri、Tamb、Holz Trommel、弦楽5部 ♪交響組曲「呪…

今日はヤマカズ先生のお誕生日

1912年10月19日に山田一雄先生が東京でお生まれになりました。先生の足跡を我が家の本棚に探したら、家人が先生からいただいたご著書がでてきました。写真は目次の上に書かれた先生のサインです。 指揮の技法 / 山田一雄著 音楽之友社、1966 518p ; 22cm Web…

深尾須磨子『日本の歌』の現代語訳

土曜の練習の時、田中先生が『日本の歌』の最後にでてくる「天地(あめつち)のむた栄えゆく國」とはどういう意味でしょう?」とおっしゃっていました。家で広辞苑をひいてみると、「むた」とは「の」の下に添えて「と共に」という意味を示す古語だというこ…

2011-10-15の練習日記

今までオーケストラだけで練習してきましたが、ソプラノソリストの山田英津子さんが初めて参加してくださいました。さっそく『もう直き春になるだらう』ではリリカルな英津子さんの声が曲にぴったりの雰囲気でした。つづく『日本の歌』では深尾須磨子の「山…

2011-10-15(土)の予定

いよいよソプラノの山田英津子さん登場です。 時間:18:15〜21:15 場所:J-Hall(要譜面台) 指導:田中先生 曲順:春、日本→呪縛→木曾

畑中良輔「山田一雄とその作品」(2)

音楽之友社の「日本歌曲全集」(2)に掲載の解説から抜粋です 山田一雄とその作品(2) 畑中良輔 (前略) 作曲の上ではプリングスハイム教授のクラスで主に後期ロマン派の音楽、ことにマーラーについての技法、オーケストレーションを学び、指揮技法につ…

畑中良輔「山田一雄とその作品」(1)

音楽之友社の「日本歌曲全集」(1)に掲載の解説から抜粋です。 山田一雄とその作品(1) 畑中良輔 瀧廉太郎に端を発し、山田耕筰、信時潔によって、その方法論を確立した日本の芸術歌曲は、第1期とも呼ばれる創成期を経て、第2期の継承期に入り、その中で…

山田一雄の歌曲

音楽之友社の「日本歌曲全集」の15・16は「山田一雄」作品です。 山田一雄 / 山田一雄作曲 ; 畑中良輔監修 ; 音楽之友社編 音楽之友社、1993-1994 1 score (2 v.) ; 29 cm (日本歌曲全集 ; 15, 16) 内容: I 山田一雄とその作品(1) / 畑中良輔 祖師ヶ谷よ…

プログラム編集

ニッポニカの演奏会プログラム冊子の編集は、練習に負けず劣らず力が入っています。今回も山田作品を縦横にお伝えすべく、自筆スコアの写真を撮りました。一眼レフのデジカメを構えるビオラのNさんです。さて仕上がりはどうなるか、30日の本番当日をお楽しみ…

2011-10-08の練習日記、あるいは「明治のおかあさん」

『若者のうたへる歌』の出だし、前回はトランペットのパッパパッは「恋人に振られる」話でしたが、今日は結婚したいと母親に言ったら「和男さん、それはなりません」と言われてがっくりきたところ、と田中先生。『一音百態』にも載っている「明治のおかあさ…

2011-10-08の予定

場所:Y-Hall(曳舟)(要譜面台) 時間:18:15〜21:15 指導:田中良和先生 曲順:若者→木曽→おほむたから

ポム・クラブ作品表

『詩と音楽』創刊号に掲載されている、ポム・クラブの第1回〜3回の作品表です。 ポム・クラブ作品表 第1回作品(第1回ティーコンサートにて作品発表、[1937年]11月28日。歌手 由利あけみ) 「夢の日の日記」菊岡久利詩・伊藤翁介曲 「ビールの歌」草野心平…