菅原明朗は1933年に『楽器図説』を文芸春秋社から出版しました。「音楽講座」というシリーズの第5篇として出したこれは265ページ、近衛秀麿との共著でした。打楽器・木管・金管・弾弦楽器を菅原が書き、弓弦楽器を近衛が担当し、戦前に10数版を重ねたそうです。戦後これを改訂して音楽之友社から1950年に出したのが『楽器図鑑』です。407pと厚くなっています。更に1976年これを廃刊にして、電子楽器に関する項目を加えて出版したのが、新しい『楽器図説』です。564pと一層厚くなりました。目次にはイタリア語と日本語で楽器名があがっていますが、日本語の方をご紹介します。
菅原明朗著『楽器図説』(音楽之友社、1976)
目次
図版(パイプオルガン、打楽器のセット、大太鼓、ティンパニィ、小太鼓、中太鼓、シンバル、ヴィヴラフォーン、セレスタ、カスタネット、ウッドブロック、木琴、チェンバロ、ギター、リウト、ヴァイオリン、ヴィオール、木管楽器の改変、木管の最低音楽器、オルガン、アコールジョン、アコールジョンの内部、ハーモニカ、累計異種の金管楽器、同種異型の金管楽器、テューバ、部品、オルガンの演奏)
序言
著書の目的/本書に重点の置かれた楽器/序言註考
概説
概説註考
移調楽器
移調楽器註考
断音楽器
打楽器
1. 総説
2.鼓:タンブリン/小太鼓/中太鼓/大太鼓/ティンパニィ/ボンゴ/コンガ
3.鉦:トライアングル/タムタム/シンバル/鈴/ベル/鉄琴/ヴィブラフォーン/セレスタ
4.笏:カスタネット/ウッド・ブロック/マラカス/カバサ/クラベス/グイロ/木琴/マリンバ/打楽器追記/打楽器註考
絃楽器
1.総説
2.弾絃楽器
A)多絃楽器:ピアノ/チェンバロ/ハープ
B)有棹楽器:ギター/マンドリン/マンドラ/マンドチェロ/マンドローネ/絃楽器註考続音楽器
弓弦楽器
1.総説
2.ヴァイオリン属:ヴァイオリン/チェロ/ヴィオラ/コントラバス/弓弦楽器追記/弓弦楽器註考
管楽器
1.総説
2.木管楽器
3.木管の鍵装置
4.無簧管楽器:フルート属=フルート/ピッコロ/アルト・フルート
5.複簧管楽器:オーボエ属=オーボエ/コーラングレ
ファゴット属=ファゴット/コントラファゴット
サルュッソフォーン属=サルュッソフォーン
6.単簧管楽器:サキソフォーン属=サキソフォーン
クラリネット属=クラリネット/小クラリネット/バス・クラリネット/アルト・クラリネット/コントラバス・クラリネット/バセット・ホルン
木管の最低音楽器/木管のバッテリー/木管楽器註考
7.オルガン:オルガン/オルガン註考
8.リード楽器:自由瓣/リード・オルガン/アコージョン/ハーモニカ/リード楽器註考
9.金管楽器
10.個々の金管楽器:短管=ビューグル/コルネット/トロンペット/小ビューグル/小トロンペット
中管……太管:アルト
中管……細管:トロンペット(細管)
長管……太管:トロンボーン/バス・トロンボーン/植込式トロンボーン/バリトン/ユーフォニー
長管……細管:バス・トロンペット
次最長管……太管:中バス
次最長管……細管 最長管……太管:大バス
サクソルン属:テューバ/ホルン/昔のホルン/現在のホルン
11.金管楽器追記 金管楽器註考電気楽器、電子楽器
現在の楽器
音律表
音域表
楽器の名称
楽器名各国語対照表
楽器分類表
後記
見出一覧
図版一覧
図表一覧
写真は著者にサインしていただいたタイトルページ。