ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

深井史郎『創造』(演奏会プログラム)

新響の「日本の交響作品シリーズ1」に取り上げたのは、深井史郎の『舞踊曲「創造」』でした。1940年の作品で、同年の紀元二千六百年奉祝芸能祭の一環として上演されました。第1景「神々の誕生」、第2景「生物の誕生」、第3景「人間の誕生」からなります。

◆書誌データ

交響楽団第160回演奏会
 新交響楽団, 1998.1.17
 [16]p ; 26cm
 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 1998年1月17日(土)18:30開演・東京芸術劇場(東京・豊島区) ; 曲目:
  舞踊曲「創造」(1940) / 深井史郎 (日本の交響作品シリーズ1)
  シンフォニア・ダ・レクイエム Op.20(1940) / ブリテン
  交響曲第2番ニ長調(1902) / シベリウス
 出演: 渡邉康雄(指揮), 新交響楽団(管弦楽) ; 主催: 新交響楽団 ; 印刷: 日東印刷
 内容: シベリウス雑感 / 渡邉康雄 ; 深井史郎『舞踊曲「創造」』 / 片山杜秀 ; ブリテンシンフォニア・ダ・レクイエム / 上原誠 ; 出演者名簿他

この演奏会で同時に演奏したブリテンの『シンフォニア・ダ・レクイエム』は、「紀元二千六百年奉祝楽曲」として日本が諸外国へ作曲を依頼した作品の一つでした。他にドイツのR.シュトラウス、フランスのイベール、イタリアのピツェッティ、ハンガリーのヴェレッシュの作品が寄せられました。1940年12月に歌舞伎座ほかで発表演奏会が行われましたが、ブリテンの作品だけはタイトルが「鎮魂曲」という意味で祝典にそぐわないとされ、演奏されませんでした。日本での初演は戦後1956年2月18日、来日したブリテン自身の指揮によるNHK交響楽団の公開録音でした。(上記プログラムの解説より)