ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2010-05-22の練習日記

『大陸の歌』はゆったりした第3楽章を練習しました。この楽章の最初には「Chant」と書かれていて、フランス語の「歌」です。曲のタイトルはここからきたのでしょう。深井史郎の曲は表情記号など全てフランス語で書かれています。
『寒帯林』は第1楽章「うすれ日射す林」で、こちらもゆったりした曲です。伊福部昭満州を訪れたのは1944年9〜10月とのことですが、北海道よりはるか北の満州ですので、晩秋の林の風景でしょうか。
『平和への祈り』は第4楽章から始めました。途中フルートが細かい音形を歌い、その中でビオラがメロディーを奏でる所(写真)を何回かやりました。ここはソプラノと合唱アルト独唱が「春は来て 緑つのぐみ」と歌う、全曲の中でもぐっと心に響く箇所のひとつです。「つのぐむ」という言葉がよくわからなかったので辞書をひいたところ、「【角ぐむ】アシ・ススキなどが芽を角のように出す。芽ぐむ。」という意味でした。緑が萌えだすということですね。「国破れて山河あり」という風景が浮かびました。