ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2016-01-01から1年間の記事一覧

すみだ少年少女合唱団ジョイントコンサートで『ある科学者の言葉』

7月4日月曜日、すみだ少年少女合唱団が野平一郎『ある科学者の言葉』を歌います。 ロサンゼルス少年少女合唱団・すみだ少年少女合唱団ジョイントコンサート 2016年7月4日(月)19:00開演 豊洲文化センターホール プログラム: ロサンゼルス少年少女合唱団 Do…

ブリテン=ピアーズ財団のウェブサイト

作曲家ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)とテノール歌手ピーター・ビアーズ(Peter Pears, 1910-1986)の作品や遺産は、英国のブリテン=ピアーズ財団(Britten-Pears Foundation)によって維持管理されています。同財団のウェブサイト…

間宮芳生『現代音楽の冒険』

間宮芳生(まみや・みちお、1929-)が世界の諸民族の民俗音楽との関わりや、創作の方法について、縦横に語った本。 現代音楽の冒険 / 間宮芳生 岩波書店、1900 211p ; 18cm (岩波新書 ; 新赤版123) 目次: はしがき プロローグ 音楽の原点を探る:「いたこ…

京都フィロムジカ管弦楽団で諸井三郎『小交響曲』

本年6月26日に下記の通り諸井作品が演奏されます。 京都フィロムジカ管弦楽団第39回定期演奏会 日時: 2016年6月26日(日) 午後1時開場 2時開演 1:15よりロビーコンサートを開催 会場: 八幡市文化センター(京阪八幡・京阪樟葉、京阪バス「八幡市役…

野平一郎 ピアノ・リサイタル

ニッポニカのミュージック・アドヴァイザ―野平一郎先生のリサイタルです。 野平一郎 ピアノ・リサイタル 2016年6月16日(木)19時開演・浜離宮朝日ホール プログラム J.S.Bach: 3声のシンフォニアより 第1番、第2番、第3番、第5番、第6番、第7番、第9番、…

ニッポニカ第29回演奏会:こどもの領分・反戦の願い

オーケストラ・ニッポニカ第29回演奏会≪こどもの領分・反戦の願い≫野平一郎 ミュージック・アドヴァイザー就任披露 2016年7月10日(日)14:30開演(14:00開場) 東京・紀尾井ホール 諸井三郎:こどものための小交響曲 変ロ長調(1943) 間宮芳生:合唱のため…

諸井三郎『こどものための小交響曲』

諸井作品のスコアは、「日本放送協会」と印刷された五線紙に書かれていました。 こどものための小交響曲 変ロ調 = Sinfonietta in B (1943) / 諸井三郎 楽器編成 2 Flöten 2 Oboen 2 Clarinetten in B 2 Fagotte 2 Hörner in F 2 Trompeten in B 1 Posaune 1…

間宮芳生『合唱とオーケストラのためのコンポジション「子供の領分」』

合唱パート譜の作曲者によるまえがきによると、この曲は次の5楽章からなり、「東京各地域からの50種をこえる歌が素材として用いられて」います。 子供の領分:合唱とオーケストラのためのコンポジション(合唱のためのコンポジション第4番)(1963) ゆかい…

野平一郎『ある科学者の言葉』CD

野平作品を含め、4曲がはいったライブ録音のCD。野平作品は2004年のピアノ版が収録されています。 The meaning of dream = 夢の意味 Fontec, [2007] 1 compact disc + 1 pamphlet (東京混声合唱団創立50周年記念演奏会シリーズ ; 3) 演奏: 東京混声合唱団 ; …

古川隆久『皇紀・万博・オリンピック』

歴史学者古川隆久による、1940年(昭和15)の紀元二千六百年奉祝事業と関連行事全般を扱った研究書。奉祝楽曲演奏会の開催に至る経緯、背景や位置づけが実によくわかる。著者は政府が刊行した『紀元二千六百年祝典記録』(1943)のゆまに書房による復刻版(1…

ブリテン『シンフォニア・ダ・レクイエム』解説

ブリテンの作品は日本の紀元二千六百年奉祝演奏会に寄せられた曲ですが、演奏はされませんでした。その経緯には諸説ありますが、Boosy & Hawkes社のスコアの前書きには、次の内容が英独仏の三か国語で書かれていました。この曲の部分を抽出した拙訳を載せて…

ブリテン『シンフォニア・ダ・レクイエム』

ブリテン(Benjamin Britten, 1913-1976)の『シンフォニア・ダ・レクイエム』(Sinfonia da Requiem)スコアは、Boosy & Hawkes社から管弦楽作品撰集の第2巻として刊行されています。 ■スコア記載の楽器編成 Sinfonia da Requiem: Instrumentation 3 Flutes (3r…

野平一郎『ある科学者の言葉』の歌詞

この作品の歌のテキストは、『アインシュタイン150の言葉』からとられています。この本はアインシュタインの語った言葉から150を選び、次の8つのカテゴリーに分けて並べられていて、1番から150番まで番号が振られています。カテゴリーの後ろの数字が言葉の…

高橋アキ ピアノリサイタル2016

第28回演奏会で共演した高橋アキさんのリサイタル。定番のサティとシューベルト、委嘱新作、初演曲など多彩なプログラムです。 高橋アキ ピアノリサイタル2016 ーサティ+シューベルト×現在ー 5月23日(月)19:00 東京文化会館小ホール—Program— エリック・…

立花隆『武満徹・音楽創造への旅』を読む

立花隆の大作『武満徹・音楽創造への旅』(文芸春秋、2016)を読み終わる。3月の末からひと月近くかかったが、立花隆の筆勢に圧倒され息をのみつつ、毎日少しずつメモを取りながらの充実した読書だった。武満の音楽は自分で演奏した曲以外はほとんど知らない…