ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2016-01-01から1年間の記事一覧

野平一郎『ある科学者の言葉』

■スコアの記述: Paroles d'un savant pour choeur d'enfants et orchestre (2007) / Ichiro Nodaira 楽器編成 2 Flutes (2° prendre Petite flute) 2 Hautbois (2° prendre Cor inglais) 2 Clarinettes en si♭ 2 Bassons 2 Cor en fa 1 Trompette Percussio…

近江楽堂のブロンズ像

先日行ったオペラシティの近江楽堂、ホール内の「セシリア」「聖マリア・マグダレナ」と名付けられたブロンズ像は、なんと舟越保武の作品だった。以前金沢21世紀美術館で息子の舟越桂作品展を観たことがあるが、舟越保武の作品に接したのはおそらく初めて。…

すみだ少年少女合唱団30周年記念演奏会

明日はこの演奏会に出演します。 すみだ少年少女合唱団30周年記念演奏会 〜第31回定期演奏会〜 2016年3月20日(日) 13:55 ウェルカムステージ 「大阪風お好み焼き」「虹」ほか 14:30開演 I 童声合唱のための組曲「西風来来」 / 作詞:斎藤久美子ほか、作曲…

PizzettiのRequiemを下野=東混で

明日はピッツェッティの『レクイエム』(Messa di requiem, 1922)を聴きに行きます。妻の死に捧げられた作品で、編成は4〜12人の独唱、と『クラシック音楽作品名辞典』にありました。『交響曲イ調』(1940)より20年近く前、作曲者42歳の作品です。 東京混…

Ensemble Free East 第5回演奏会

今日は縁あってアンサンブル・フリー・イーストの演奏会を聴きに行きました。委嘱作品は音がぎっしり詰まった濃密な音楽。ニーノ・ロータの曲は「太陽がいっぱい」の映画音楽とは違い、さすがピッツェッティの弟子という感じのクラシカルな作品でした。Fgソ…

クァルテット・オチェーアノ演奏会

いつもお世話になっているヴィオラの伴野剛さんが出演されるコンサートです。 クァルテット・オチェーアノガット弦による弦楽四重奏の夕べ VOL.2■日時:2016年3月14日(月)19:00開演 ■場所:東京オペラシティ 近江楽堂 (新宿区 西新宿3-20-2 東京オペラシテ…

I.Pizzetti "Sinfonia in La"の楽譜物語

第28回演奏会プログラム冊子に掲載した文章です。 ピッツェッティ作品の楽譜物語 Vla門倉百合子 ピッツェッティ作曲『交響曲イ調』は、1940年に日本で開催の紀元二千六百年奉祝演奏会に寄せられた曲です。この行事については政府の公式記録『紀元二千六百年…

週刊オン★ステージ新聞に28回演奏会評が載りました

『週刊オン★ステージ新聞』2016年2月26日の音楽評に、先日の第28回演奏会評が載りました。「知られざる菅原明朗作品に取り組んだ 阿部加奈子指揮オーケストラ・ニッポニカ」という題で、詳細に書いてくださっています。伊藤制子さんの署名記事です。プログラ…

池野「ラプソディア」石井「アフロ」今井「ゴジラ」CD評

オクタヴィア・レコードより発売されたニッポニカのCD評が、『レコード芸術』2016年3月号p151に載りました。「新譜月評:現代曲」の欄で、評者は音楽評論家の佐野光司さんと長木誠司さん。録音評は山之内正さん。ありがたいことです。CDのデータを再掲してお…

ニッポニカ第28回演奏会プログラム

第28回演奏会のプログラム冊子の内容です。 菅原明朗 イタリアへの思慕:オーケストラ・ニッポニカ第28回演奏会 オーケストラ・ニッポニカ, 2016.02.14 15p ; 30cm 注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 2016年2月14日(日)・紀尾井ホール(東京) ; 主催: …

ニッポニカ28回演奏会終わりました

おかげさまで演奏会、たくさんの方に聴いていただき無事終わりました。練習を始めたころはよくわからないことばかりでしたが、楽譜に向き合い、背景を探るうちに、音楽の深さにのめりこんでいく日々でありました。このような体験を積み重ねることができるの…

ピッツェッティ『交響曲イ調』再演のプログラム

ピッツェッティ作品は1940年の初演以来、日本国内では1回しか再演されていません。そのプログラム冊子を日本近代音楽館で閲覧してきました。巻頭のイタリア大使および日伊協会常務理事の言葉によると、この演奏会はイタリアから着任した指揮者レオーネ氏の来…

『日本の洋楽1923-1944』解説書

2002年2月に財団法人ロームミュージックファンデーションから出されたSPレコード復刻CD集には、90ページ近い解説書がついています。そのうちの60ページを占めるのが、音楽評論家片山杜秀さんの詳細な曲目解説です。全体の目次は次の通り。 日本の洋楽1923-19…

高橋アキさんのエントリー

ピアニスト・高橋アキさんが登場した本ブログの主なエントリーをまとめてみました。 高橋アキの語る演奏会企画http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20160210/1455111907 高橋アキと作曲家たちhttp://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20160201/1454311416 高…

高橋アキの語る演奏会企画

高橋アキさんの『パルランド:私のピアノ人生』には、演奏会企画についての一文がありました。現代音楽の演奏家として何十年も種々の演奏会に関わってこられただけに、ずっしりと胸に響きます。 仕事の周辺 6 プロジェクト 良い演奏家はたくさんいるし、良い…