ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

木村重雄の語る1957年の日本のオーケストラ界

 昨日から27回演奏会の練習が始まりました。1958年にいよいよ挑戦です。ところで、前年1957年はどんな年だったのでしょうか。木村重雄『現代日本のオーケストラ』の「1957年」の項目に書かれていることを、箇条書きにまとめてみました。

  1. カラヤン率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が初来日し、全国で14回のコンサートを行った。
  2. 4月に日本フィルハーモニー交響楽団の定期公演が始まり、渡邉暁雄指揮で意欲的なプログラムの演奏会を行った。
  3. N響はゴトヴァッツ『交響的コロ』などを指揮したローゼンシュトックが去り、後任のロイブナーはウィーンの持ち味をよく反映した穏健な演奏を重ねた。
  4. 東京交響楽団武満徹『弦楽のためのレクイエム』、松平頼則『フィギュール・ソノール』などを演奏したが、経済状態が逼迫し、日本人作品の演奏が減少。
  5. ABC交響楽団の定期は2回のみ、東京フィルハーモニー交響楽団の定期は3回のみ。
  6. 京都市交響楽団が東京公演を行い、関西交響楽団朝比奈隆指揮でレスピーギ『ローマの祭り』を日本初演