いよいよ1958年です。木村重雄『現代日本のオーケストラ』の「1958年」の項目に書かれていることを、箇条書きにまとめてみました。
- 日本で最初の「国際フェスティバル」が大阪で開催。
- レニングラード・国立フィルハーモニー交響楽団が初来日し、ロストロポーヴィチをソリストに全国公演。
- N響はコダーイ『ハンガリア詩篇』はじめ声楽つき大作を演奏。
- 「三人の会」第3回公演で黛敏郎『涅槃交響曲』、芥川也寸志『エローラ交響曲』、團伊玖磨『アラビア紀行』演奏(N響)。
- 日本フィルはドビュッシー『ペレアスとメリザンド』日本初演。「日本フィル・シリーズ」第1作に矢代秋雄『交響曲』を委嘱初演。
- 東響はヤンソンスを迎え、やや沈滞気味であった気分を一新。
- 東フィルは常任不在でグルリットなどが指揮。定期は少ないが劇場オーケストラとしての評価を得ていた。
- 近衛秀麿率いるABC交響楽団は、大阪国際フェスティバルのニューヨーク・シティ・バレエ公演(フィオラート指揮)で記憶に残る演奏をした。
- 京都市交響楽団はカバレフスキー『チェロ協奏曲』をツェーリウス指揮吉田貴寿独奏で日本初演。
大阪国際フェスティバル 〔朝日新聞文化財団〕 http://www.asahizaidan.or.jp/festival/index.html
3人の会 http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20110211/1297430616