ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

ペレアスとメリザンドその3

 シェーンベルクのペレメリLPのライナーノーツによると、シベリウス(1865-1957)もこの作品に曲をつけているとのこと。隣のおじさん曰く「え〜、シベリウスも作っているなんて知らなかったなあ」と言いながらCDの棚へ行き、「あ、あったあった、シベリウス・コレクションの中に『ペレアスとメリザンド』がはいっていた!」。というわけでシベリウスのペレメリも聴いてみました(バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団 TOCE11479-83)。1905年の作曲ですから、フォーレ(1898年)、ドビュッシー(1902年)、シェーンベルク(1902-3年)より後ですが、無調の音楽などでは全くなく、どこを切ってもシベリウス、という作品でした。
 ところでシェーンベルクのLPライナーノーツには、ペレメリの作者メーテルリンク(1862-1949)は1908年の作品『青い鳥』によりノーベル文学賞を受賞した、とありました。1911年ですので、ほぼ100年前の事です。その年にはもう翻訳が実業之日本社から出版されたのでした。