ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『ヒロシマのオルフェ』ブログが更新されました

■20世紀のオペラとしての『ヒロシマのオルフェ』(その2)[作品] http://nipponica17th-orphee.blog.so-net.ne.jp/2010-03-10 『ヒロシマのオルフェ』とバルトークの『青ひげ公の城』を並べてみています。

カバサという楽器

『月』にはカバサという打楽器のなかまが登場します。第3曲「月見」でフルートのソロが一段落した所で「シャーン」という音が響くのがそれで、写真が今回使うものです。『打楽器事典』には次のように書かれています。 カバサ 瓢箪と植物のじゅず玉でつくっ…

オーケストラの楽器の横顔

芥川也寸志の翻訳した『絵本ワニのオーケストラ入門』から、各楽器の自己紹介を抜書きしてみました。 ♪弦楽器のなかまたち ヴァイオリン:私だけで、なにもかもやれるんですから―と私は思ってるんですがね。 ヴィオラ:私の方がずっとすぐれていることを、わ…

2010-03-07の練習日記

オルフェは4人のソリストのみなさんが息のあった素晴らしい歌唱を聴かせてくださいました。青年役の黒田博さんは、1994年サントリーホールでの『ヒロシマのオルフェ』公演でも同じ役を歌っておられ、堂に入った役作りを堪能させていただきました。娘/看護婦…

2010-03-07の予定

場所:Elementary School(要譜面台、スリッパ) 時間割:17:00-17:30 男声合唱練習 17:30-19:30 ヒロシマのオルフェ(ソリスト、合唱合わせ) 19:30-19:45 休憩 19:45-20:30 月 打楽器搬出にご協力ください。ハープもあります。

字幕!

『ヒロシマのオルフェ』は日本語のオペラですが、字幕をつけようということになり、現在大車輪で作成中です。一回に出せる文字が最大16字x2行=32文字なので、台本をそれに合わせて細切れにして指示番号をいれていく作業です。指示番号はスコアにも書き込ん…

2010-03-06の練習日記

『月』の第一曲目では、突然鳥の鳴き声が響き渡りました。「鳥笛」の音で、打楽器奏者が吹いています。打楽器奏者はそのほかにも「竹」をたたいたり、「ムチ」をはたいたり、「銃」を撃ったり、「軍靴」を鳴り響かせたりします。写真は練習用の「竹」で、本…

2010-03-06の予定

いよいよ歌合せの練習です。 場所:Elementary School(要譜面台、スリッパ) 時間割:16:45 打楽器搬入開始 17:00-17:30 男声合唱練習 17:30-18:00 ヒロシマのオルフェ(オケのみ) 18:00-19:30 ヒロシマのオルフェ(ソリスト、合唱合わせ) 19:30-19:45 休憩 1…

『ヒロシマのオルフェ』香盤表

香盤表というのは演劇用語で、どの場面で誰が出てくるかという進行を一覧にしたものです。下記の●は各人が登場する場面、(●)は登場するが台詞がないものです。 設定/人物 第1場 夜更けの街角 第2場 ホテルの暗い部屋 第3場 未来の世界 第4場 もとの部屋 第…

『ヒロシマのオルフェ』の場面(スコアによる)

以前にオルフェの場面一覧を出しましたが、それはCDの記載から採ったものでした。スコアから採った場面一覧を下記に載せます。 第一場 ある街角 夜更け 街灯が一つだけ 第二場 ホテルの暗い部屋 第三場 未来の世界 第四場 もとの部屋 第五場 同じ部屋―暗黒世…

『歌劇『ヒロシマのオルフェ』 』(録音資料:CD)

『ヒロシマのオルフェ』が上演された、大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウスの2001年公演のライヴ録音CDです。指揮は本名マエストロです。 ◆書誌データ 歌劇『ヒロシマのオルフェ』 / 芥川也寸志[作曲] ; 大江健三郎台本 ; 中村敬一演出 カメラータ・トウ…

第17回演奏会プログラム冊子

ニッポニカの演奏会で配布しているプログラム冊子は、日本人作品に関する情報が満載です。今回も演奏する曲についてはもちろん、芥川也寸志の未公開書簡・写真、年譜、作品目録など、60ページ近い冊子になりました。本日怒涛の編集作業がようやく終り入稿し…

エリオットと大江健三郎の引用

大江健三郎が引用したT.S.エリオット(1888-1967)はミュージカル『キャッツ』の原作者としても知られています。彼は米国生まれ、ハーバード大学で仏文学・哲学などを学んだ後フランス・ドイツ・英国に留学。『荒地』は1922年の発表で、第一次大戦後の荒廃し…

片山杜秀「核の時代のオルフェウス」

音楽評論家片山杜秀さんの『音盤考現学』(アルテスパブリッシング、2008)に「オルフェ」が載ってるらしいと聞き付け、早速教文館で買ってきました。この本は音楽之友社の月刊誌『レコード芸術』に連載されたものを単行本にしたもので、「核の時代のオルフ…

『芥川也寸志メモリアル・コンサートII. 映画音楽の夕べ』(参考文献:演奏会プログラム)

1993年に引き続き埼玉県松伏町の田園ホール・エローラで開催されたメモリアルコンサートのプログラム。映画の抜粋場面を上映しながら演奏するという贅沢な企画でした。編曲構成の毛利蔵人(もうり・くろうど、1950-1997)は芥川とともに映画音楽の共同作業を…

『芥川也寸志メモリアル・コンサートI. 交響楽作品の夕べ』(参考文献:演奏会プログラム)

埼玉県松伏町の田園ホール・エローラで開催されたメモリアルコンサートのプログラム。芥川也寸志はこのホールの建設に当たって、様ざまなアドバイスを行ないました。芥川は1956年に訪れたインドのエローラ石窟寺院に衝撃を受け、「エローラ交響曲」を作曲し…

『追悼 芥川也寸志』(参考文献:演奏会プログラム)

没後3ヶ月に開催された日本作曲家協議会主催の追悼演奏会のプログラム。芥川也寸志は日本作曲家協議会会長を1983年から1988年まで務めました。安部幸明はじめ同会の作曲家18名が追悼の言葉を寄せています。新交響楽団が「交響管弦楽のための音楽」と「エロー…