ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

カバサという楽器

『月』にはカバサという打楽器のなかまが登場します。第3曲「月見」でフルートのソロが一段落した所で「シャーン」という音が響くのがそれで、写真が今回使うものです。『打楽器事典』には次のように書かれています。

カバサ 瓢箪と植物のじゅず玉でつくった南アメリカの楽器。浅くみぞを彫った直径20cmぐらいの瓢箪に取手をつけ、そのまわりに針金に通したじゅず玉を網のように巻きつける。じゅず玉はゆるく巻きつけてあって、瓢箪とじゅず玉が摩擦して音がでる。演奏は、片方の手のひらにカバサをのせ、他方の手で取手をもち、じゅず玉と瓢箪をこすり合せたり、かるく手のひらに打ちつけるようにして、いろいろなリズムを表現する。なお、金属の材料を用いて、カバサと同じ効果をえられるものも作られている。(p49-50)