この曲集には次の4曲が含まれています。
近衛秀麿編曲『フランス17世紀歌謡集』
- リュリ:「暗い森は陰を濃くして」〜オペラ『アマディス』よりアリア
- ラモー:オペラ『エベの祭り』プロローグよりアリア
- マレ:『私が小鳥だったなら』
- グレトリー:「皆が眠っている時」〜オペラ『嫉妬する恋人』より小夜曲
マレ以外はオペラの中の1曲を取り上げたものです。おそらく荻野綾子がフランスで学んできたものの中から選び、それらに管弦楽伴奏を近衛秀麿がつけたものと思われます。東京芸術大学図書館に所蔵されている近衛編曲のスコアには、「à Mlle A. Ogino」と書かれていました。MlleはMademoiselleの略ですから、英語で言えば「for Miss A. Ogino」ですね。各曲のフランス語タイトルも載せておきます。4人の作曲家の生没年はこちらを参照ください。
- Jean-Baptiste LULLY: ‘Bois épais redouble ton ombre’, Air de opera “Amadis”
- Jean-Philippe RAMEAU: Air dans le prologue dès “Fêtes d'Hébé”
- Marin MARAIS: "Si j'etais petit oiseau"
- André-Ernest-Modeste GRÉTRY: ‘Tandis que tout sommeille’, Sérénade de “L’amant jaloux”