ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2011-04-16の練習日記

 ドーソンは通し練習をしました。練習が始まった1月の頃は1楽章が長いなあと思っていたのですが、さまざまな音楽のかたちがだんだんわかってきたせいか、このごろはちっとも長い感じがしません。リズムをしっかりきざむところ、メロディをうたいあげるところ、それぞれにアンサンブルを楽しめるようになってきた気がします。
 ドーソンの2楽章の最後に銅鑼といっしょに鳴るチャイム(写真)は、教会の鐘の響きに聴こえます。誰かがここはベルリオーズの『幻想交響曲』の最後に出てくる鐘の音に通じるね、といっていましたが、ムソルグスキーの『禿山の一夜』の最後に出てくる鐘のようにも思えます。このチャイムは唯是作品でも鳴らされるのですが、指揮の阿部先生が「そこはお寺の鐘のように」と指示を出されていました。
 『カプリチオ』のソリスト奥田雅楽之一さんは先日の練習では着物姿でらっしゃいましたが、今日は普通のスーツ。本番はもちろん着物を召されるそうです。練習後に一言ご挨拶があり、震一というお祖父様のお名前の由来をお話くださいました。またこのたびの震災後に演奏会の予定がいくつもキャンセルになり、明日が久しぶりの本番です、とのことでした。
 ドヴォルジャークではバイオリンと木管のアンサンブルのところで、コンサートマスターの浜野先生が「ここはバイオリンがフラジオで弾くので純正調になります。木管のみなさんはそれに合わせて低めにしていただけるとありがたい」とコメント。なるほど勉強になりました。さて本番が楽しみです。