某オーケストラに頼まれて5月に演奏する曲の中に、ヨハン・シュトラウスII世(1825-1899)のワルツ『朝刊』があります。導入部と5つのワルツ、そしてコーダからなる15分ほどの曲ですが、面白いタイトルだったので『クラシック音楽作品名辞典 改訂版』で調べたら、下記のように書いてありました。
朝刊 Morgenblaetter op.279
初演:1862 ウィーン
『コンコルディア紙』に献呈。ウィーンのジャーナリスト協会の舞踏会でオッフェンバックのワルツ「夕刊」が演奏されるのに対抗して作曲。(p278)
きっと情報メディアとしての新聞がとても元気だった時代なのですね。現代なら『フェイスブック行進曲』とか『ツイッター・ワルツ』とか、誰か作曲しないかな。