ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

『御木本澄子 幸せの旋律』

 『原智恵子 伝説のピアニスト』の著者石川康子さんの別の著作に『御木本澄子 幸せの旋律:真珠とピアノに翔けた女性』があることを知り、早速入手して読みました。目次が掲載されているWebcatPlusのデータはこちら、本のカバーに掲載された御木本澄子さんのプロフィールは下記のとおりです。

御木本澄子(みきもと・すみこ)
 5歳よりピアノを習いはじめ、18歳で父の赴任先、上海で「上海フィルハーモニーオーケストラ」の定期公演にソリストとして出演。21歳の時、真珠で世界に名を馳せた御木本幸吉の孫・美隆と結婚。御木本真珠店の社長夫人として夫とともに内外の著名人を真珠島に迎え、ミキモトの真珠を広めた。1965年頃からフィンガートレーニングの研究をはじめ、2004年、『正しいピアノ奏法』音楽之友社刊)にまとめる。現在、ミキモト株式会社名誉会長、御木本製薬株式会社顧問。

 1925年生まれの御木本澄子さんは、内外のVIPを接待する中で出会った世界中のピアニストの手を観察し、独自の「ミキモト・メソッド」を開発・実践。その手法で多くの弟子を育て、また一方で御木本家に降りかかる多くの困難を乗り越えていきます。「ピアノが上手になりたい」という夢をたゆまぬ努力で実現した生き方はすばらしく、それを取材し本にまとめた著者の力量にも驚きました。
■参考:御木本真珠の社名変遷図はこちら