国立音楽大学図書館発行の『塔』No.16(1976年8月)には、「Bibliography series 5」として21ページから63ページにわたり「諸井三郎書誌」が掲載されている。ここではその概要を抽出しておきたい。なお諸井三郎が没したのは1977年3月であり、この書誌は諸井のほぼすべての著作を網羅していると考えられる。
諸井三郎書誌 / 鈴木カズ子、豊永早知子(文責)、長谷川由美子
・略歴…21
・書誌刊行の背景と構成…21
・「音楽作品表」「著書」「雑誌、新聞記事」それぞれの情報源…22
- 諸井三郎(1903~)作品表…24
1919年作曲の『序曲』(Pf)から1971年作曲の『op.30 ピアノのための前奏曲とアレグロジョコーゾ』まで、管弦楽、室内楽、声楽など101作品について、年代順に「作曲年」「曲名、楽器編成、ページ数」「初演(演奏歴)」「出版」「レコード」「解説・批評」「自筆譜、ファクシミリ、所在」が記されている。末尾には諸井三郎と中島健蔵による記事の抜粋が付されている。
- 諸井三郎に関する文献資料…40
1903年東京に生まれてから1976年までの著作と雑誌・新聞記事について、「経歴」「諸井三郎によるもの」「諸井三郎に関するもの」の区分でそれぞれ「掲載誌」「請求記号」と共に年代順に記されている。