深井史郎のこの作品は当初『5つのパロディ』として1933年に2管編成で作曲され、1936年に3管編成に拡張しタイトルを『パロディ的な四楽章』と改めて翌1937年に初演されました。この1999年の演奏会では改編された楽譜が発見されなかったため、『5つのパロディ』の原譜を使用し、5つのうち第3楽章をカットして演奏しました。
この後2004年に改編されたオリジナル楽譜(スコア)が発見され、全音楽譜出版社から出版されました。2007年ニッポニカの「深井史郎作品展」では、そのオリジナル楽譜(スコア)を使用し、パート譜はニッポニカが作成しました。このときも楽譜を柴山洋先生が綿密に校訂してくださいました。
4つの楽章の副題は下記のとおりで、これらは1942年の再演の折に作曲者により削除されました。
◆書誌データ
新交響楽団第164回演奏会
新交響楽団, 1999.1.16
[16]p ; 26cm
注記: 演奏会プログラム ; 日時・会場: 1999年1月16日(土)18:30開演・東京芸術劇場(東京・豊島区) ; 曲目:
交響曲第3番ヘ長調作品90(1883) / ブラームス
パロディ的な4楽章(原典版)(1933) / 深井史郎 (日本の交響作品シリーズ2)
交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付」(1886) / サン・サーンス
出演: 飯守泰次郎(指揮), 松居直美(オルガン), 新交響楽団(管弦楽) ; 主催: 新交響楽団 ; 印刷: 日東印刷
内容: 深井史郎『パロディ的な4楽章(原典版)』 / 奥平一 ; 飯守泰次郎氏(指揮)にきく ; 出演者名簿他