すみだ音楽祭で演奏する『鉄腕アトム』の練習、作曲者の高井達雄先生がいらっしゃいました。1933年生まれの御年81歳とは思えないほどお元気そうで、背の高い、やなせたかしのような印象。演奏について指揮の甲田潤先生と綿密にうちあわせてらっしゃいました。「空を超えて〜ラララ・・・」というテーマは懐かしく耳に響きます。『宇宙戦艦ヤマト』は管楽器も入って雰囲気が出てきました。壮大な物語の展開がなかなか楽しいです。
さて帰り道、先週は隅田川花火でにぎわっていた道路も落ち着いていました。信号の表示を見上げると「隅田川高校」と書いてあります。どこかで見た名前だと思いだしてみると、それは大正の終わり頃に安部幸明が通っていた東京府立第七中学校なのでありました。安部幸明は金町からこの学校に通ったそうです。
昔かたぎの父も、たまに浅草の映画館に連れて行ってくれた。当時は弁士がいて、小さなピットで、和物だと三味線まで入って画面を盛りたてていた。その折り、私の耳に入るのはバイオリンのことばかり。なんとしても自分でやってみたいと思うばかりだった。
出典：『安部幸明』クリティーク80編著（音楽の世界社, 1997）p13
安部幸明自伝（その１）第1章 音楽にすすむまで http://d.hatena.ne.jp/nipponica-vla3/20140711/1405082874
隅田川の歴史〔東京都立隅田川高等学校＞学校紹介〕http://www.sumidagawa-h.metro.tokyo.jp/cms/html/entry/15/21.html
