ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

楽譜プロジェクト

 このところ毎週月曜は某所にて楽譜の整理作業に励んでいます。ニッポニカの演奏会で使う楽譜は、スコアからパート譜を自分たちで作成したものが多々あります。それらは演奏会後にざっと整理しただけで、10年分の山が積まれていました。それをすこしずつ整理しているわけです。
 整理の中身は大きく分けて二つあります。まず楽譜がきちんとそろっているかを確認すること、そして楽譜の間違いの直しがきちんとすべての譜面に反映されているかを確認することです。
 楽譜には間違いがつきものです。手書きの場合はもちろん、近年の楽譜ソフトで入力したものも、人間が入力するわけですから必ず写し間違いが発生します。ごくたまに作曲者自身がスコアにあるべき臨時記号を抜かすなど書き間違えている場合もあります。その多くは練習を重ねる中で発見され、パート譜やスコアに修正が書き込まれていきます。管楽器は一人一パートなので、演奏に使った譜面に修正が全て書き込まれている(はず)です。一方弦楽器は一つのパートを何人もの人たちが弾いているので、楽譜も何冊もあり、すべてが正しく修正されているかのチェックが不可欠です。パート譜の書き込みを見ながら、スコアと照合してひとつずつチェックしていく作業を続けています。
 普段は弦楽器を弾いているので、管楽器や打楽器の譜面を詳しく見るという今回の経験はなかなか興味深くおもしろいものです。今日もピアノのパートにハープの音が間違って書き込まれているのを発見。向こうの机では製本直し専門の人がいたり、こっちでは楽譜にニッポニカのハンコをひたすら押す人がいたり、休憩時間には作業にまつわるダジャレがとびかったり・・・楽しいひと時でした。