昨日世田谷にある伊福部昭邸にうかがい、『寒帯林』の演奏用スコアとパート譜をいただいてきました。またオリジナルスコア（自筆譜）も拝見することができました。演奏用譜面は今回パソコンで新たに入力されたものです。オリジナルスコアは伊福部先生の筆跡の美しい譜面で、何箇所か鉛筆と赤ペンでの書き込みがあります。表紙に「Last proof」とマジックで書かれていて、作曲者にとってこれが最終版、という意味と考えられます。（このあたりの経緯は以前お知らせしたとおり、「伊福部昭公式ホームページ（暫定版）」に詳細に掲載されています。）赤ペンの書き込みには、「この赤が正しい」という意味の注意書きもありました（写真の箇所）。
楽譜受領の後は関係者一同により大宴会となり、伊福部先生の様ざまな思い出や邦人作品演奏会について、また昨今の音楽事情を巡る話などに花が咲きました。
