先日本屋でみかけた海賊の本、この著者はしばらく前から注目していたので思わず買って読んだところ、期待に違わずかなり面白い内容でした。とくに第5章は今やっている音楽の背景に通じるものがあります。ヨーロッパ各国の関係の変遷が手にとるようによくわかりました。写真は201ページに載っている三角貿易の図。
世界史をつくった海賊 / 竹田いさみ
筑摩書房, 2011
238p ; 18cm (ちくま新書 ; 888)
目次:まえがき
第1章 英雄としての海賊:ドレークの世界周航
第2章 海洋覇権のゆくえ:イギリス、スペイン、オランダ、フランスの戦い
第3章 スパイス争奪戦:世界貿易と商社の誕生
第4章 コーヒーから紅茶へ:資本の発想と近代社会の成熟
第5章 強奪される奴隷:カリブ海の砂糖貿易
1 甘いクスリ:砂糖の登場
2 イギリスと奴隷貿易
3 イギリスが学んだ教訓
あとがき
用語の表記について
参考文献
筑摩書房のサイト:http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480065940/
18世紀ヨーロッパに触れた『サイのクララの大旅行』に匹敵する、16世紀ヨーロッパの歴史を別の側面から概観した著作でありました。