ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

菖蒲弦楽三重奏団の演奏会を聴きました

杉並公会堂で行われた菖蒲弦楽三重奏団の演奏会を聴いてきました。團伊玖磨『弦楽三重奏曲イ短調はしゃれた印象の曲で、橋本國彦に師事したのを思い出しましたが、解説を読むと下総皖一の指導のことが書かれていました。
諸井三郎『弦楽三重奏曲ニ長調作品19』は、重厚な作品を十二分に弾きこんだステージでした。1940年(昭和15=紀元2600年)の作曲だそうですが、時代の空気よりも自分の音楽を真摯に追求していった足跡を感じました。作曲時の諸井は37歳くらい、その前に演奏したシューベルトの佳品が19歳の作品。音楽性というよりも年齢の重みの差を感じた次第です。