ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

2010-06-12の練習日記

合唱の練習を聴かせていただきました。ちょうど第5部のフーガのところでした。

善きかなや、よみがえるもの、
新しき生命(いのち)
生まれ出(づ)る 息吹き、
新しき 愛のおとづれ。

ここはオーケストラが何重にもなって旋律を奏でますが、混声合唱の4つのパートもさらに分かれて複雑にからみあっています。この部分だけパートごとに声を出し、また全体で合わせ、合計1時間半以上丁寧に練習が行われました。
休憩の後は第2部「怒りの日」に移りました。

怒りの日、
審判(さばき)の日か、
ソドムの日、
ゴモラの日かと、

おだやかな第1部の後なだれ込むように始まる第2部で、ソプラノ独唱に続き合唱がヴェルディのレクイエムの冒頭のような激しい音楽を歌います。
あっというまに3時間が過ぎ、最後に第1部冒頭をやりました。

花ありて われらをめぐり
草ありて 緑うるほす
美(うる)はしき あけぼのは近づけり

「緑」という言葉は曲の中に3回でてきます。最初がこの冒頭で、2回目は第4部「春は来て 緑つのぐみ」、3回目は第5部の終り近く「緑野に、丘に、畑に、のびらに、ほがらに、牧の歌ひびきみつ日は近づけり」。「平和」を象徴する言葉です。そういえば今日の練習会場の住所は墨田区緑でした。空襲があった場所と思いました。