岩野裕一『王道楽土の交響楽 : 満州―知られざる音楽史』(音楽之友社、1999)目次(その4)です。(その3)はこちら。
第4章 「満州国」の威信にかけて
国都・新京の音楽状況
「新京音楽協会」の結成と大塚淳の招聘
「新京交響楽団第1回演奏会」
大塚淳―山田耕筰の名代として
「新京音楽院」に改組
理想と現実
新京音楽院の日常
満州のほぼ中央に位置していた首都新京には多くの日本人が移住し、健全な娯楽のひとつとして「音楽」が求められていました。1937年に新京音楽協会が結成、山田耕筰の従弟で東京音楽学校前教授の大塚淳(すなお)が招聘され、日本人を中心としたオーケストラの活動が始まりました。