ニッポニカ・ビオラ弾きのブログ

芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカのビオラ弾きのブログです

レアケンボーさん傘寿お祝いコンサート(2018年3月5日)

 高橋アキさんが3月にデンマークでコンサートとリサイタルとマスタークラスをされるそうです。コンサートはルイーズ・レアケ・レアケンボーさんの傘寿をお祝いするものだそうです。レアケンボーさんは1963年から1995年までレアケンボー音楽祭(Lerchenborg Musikdage = Lerchenborg Music Days)を主宰され、高橋アキさんはそれに参加されていました。

 このレアケンボー音楽祭は、主催・企画を伯爵の位を持つ女性が一人でやっている。彼女は先祖代々からの美しいお城で、十五年前にこの小さな音楽祭を始めた。その中で彼女はある国の現代音楽を二年がかりで紹介する。
 一年目はその国から演奏団体を呼び、その国の作品と、さらにデンマークの作曲家二人にその団体のために委嘱した作品を演奏する。二年目はその国の作曲家二人を呼び、その作品をデンマーク演奏家たちが演奏する。また、その国の現代音楽に関する資料をできるだけ集めて展示したり、討論会を開く。音楽祭が終わると、楽譜やレコードなどの資料を学生に使ってもらうために全部音楽学校に寄付するのだ。ユニークな企画だと思う。

出典:高橋アキ『パルランド:私のピアノ人生』(春秋社、2013)p285-286

 3月のコンサートの内容は次の通りです。

デンマークでLerchenborg Music Daysを1963年から1994年まで主宰したLouise-Lerche Lerchenborgさんの80歳を祝うコンサート
2018年3月5日19:30 会場:Metronomen

プログラム:

  • Axel Borup-Jørgensen:NUMUS-fanfare (1988)
  • 武満徹:雨の呪文‐フルート、クラリネット、ハープ、ヴィブラフォン、ピアノのための (1980)
  • Poul Rovsing Olsen:Sonate for cello og klaver (1956)
  • Poul Rovsing Olsen:Nocturnes for klaver(1957)
  • Axel Borup-Jørgensen:winterpieces for klaver (1959)
  • Gunnar Berg:Gaffky's 2 for klaver (1958)
  • 湯浅譲二:内触覚的宇宙II-トランスフィギュレーション-ピアノのための (1986)
  • 松平頼則:Mini Variation sur un theme de Poul Rovsing Olsen (1990)